パソコンを購入して、電源ON。
Windowsが起動すると、おや、マカフィー(Mcafee)がインストールされているぞ(涙)。こんな経験をした方は多いと思います。
ユーザ「マカフィー (Mcafee) いらない。正直うざい。なぜだか最初からインストールされているけど、アンインストールしてもいいの?」
そんな疑問に答えます。
【結論】初期インストールされている「マカフィーはいらない」。アンインストールしましょう。
本記事では「マカフィーがいらない」理由を詳細に説明します。おすすめのアンチウィルスソフトとWindowsに標準で付属している「マイクロソフト公式のアンチウィルスソフト」(Windows Defender)も本記事の最後で紹介していますので、候補の一つとして検討いただけると幸いです。
McAfee Safe Connectについても同様の問い合わせをよく受けます。そちらに関しては「McAfee Safe Connectは必要か?→他のVPNの方が圧倒的にオススメ」で説明していますので、もしよければご確認ください。
マカフィーのビジネスモデルを辿ると、マカフィーがプリインストールされている理由が分かる
アンチウイルスソフトのメーカーとして知られている「マカフィー」社は、大半のメーカー製のパソコン、ノートパソコンに入っています。その理由は、マカフィーのビジネスモデルと関係しています。
アンチウィルスソフトの先駆者マカフィー
マカフィーは、アンチウィルスソフトを販売した初めての会社として知られています。当時の製品名は「VirusScan」。
また、マカフィーは、1987年の創業からシェアウェアビジネスモデルを展開。フロッピーディスク(後にCD)を通して配布されていた時代に、ネットワークを経由して配布される様になったソフトウェアの一つです。
そのビジネスモデルが今でも残っており、マカフィー製のアンチウィルスソフトは「プリインストールされた状態」か「おすすめダウンロード」の中に含まれて、消費者の手に渡ります。
マカフィーは、メーカー製パソコンに、プリインストールしてもらうため、メーカーに販促費などを支払っています。プリインストールしたアンチウィルスソフトのライセンス(3ヵ月、12ヵ月など)が切れた後、ユーザからライセンス費を払ってもらえる可能性が高くなり、それがマカフィーの売り上げにつながります。そのため、メーカー製品にアンチウィルスソフトが入るメリットは、マカフィーにも、PCメーカーにもあります。
マカフィーが不要な理由
マカフィーが不要な理由はシンプルです。重いこと、また、トラブルの基になるためです。詳細を以下で説明します。
マカフィーは重い
マカフィーは処理が重い。何をやっているのかわかりませんが、とにかく 他のアンチウィルスソフトより重く、ストレスになります。パフォーマンスを重視する方には、大きなフラストレーションとなること間違いなしです。
常に何かをアップロードしようとしている
海外サイトでもよく話題に上りますが、マカフィーは常に情報をマカフィーサイトにアップロードしています。実際のスクリーンショットはこちら:
「ePOサーバ」に毎分アクセスしようとしていることが分かります。
OSが起動しない現象が確認されている
マカフィーの使用を一番オススメしないのは、OSが起動しなくなるため。公式マカフィーサイトのコミュニティーでも話題になりました。
個人的には、重くても、常時何かをアップロードしていても、PCスペックを上げれば解決できます。しかし、マカフィー系の製品を入れると、OSが起動しなくなる現象によく遭遇します。これが嫌で、自分はマカフィーを使うことを辞めました(というより、諦めました)。
パソコンは起動して当たり前。PCを起動してから立ち上がるかどうか分からないのは、想像以上のフラストレーションを抱えます。特に業務で使用するノートパソコンが客先で起動しなかった時は、本当に辛かった…。
以下3つのキーワードでgoogle検索したところ、マカフィーのみ、一番最初に「OSが起動しない現象」に関する公式コミュニティのやりとりが表示されます:
- 「マカフィー windows ようこそ画面」
- 「ノートン windows ようこそ画面」
- 「ウィルスバスター windows ようこそ画面」
マカフィーの場合は、同様の報告を複数人が上げているので、複数人が「ようこそ画面」から進まない現象に遭遇しています。
買収と売却の狭間にいるマカフィー
マカフィーの社名は、創業者John Mcafee(ジョン・マカフィー)からきています。マカフィー社は、創業者が1994年に手放してからというもの、売却と買収を繰り返され今に至っています。
最近では、2010年8月にCPU大手のIntel社に買収され、社名をIntel Securityに変更しています。しかし、その後、Intel社が保有する株式の51%を投資会社TPG社に売却し、社名を「McAfee」に戻しています。出資している会社は安定しているものの、売却と買収が続けられる企業といえるでしょう。買収されるということは、それだけの企業価値があるということなので、躍進する可能性はまだあると思われます。AIの普及が進み、コンピュータウィルスも新たな脅威となる時代のため、マカフィーの今後に大きく期待したいところです。
マカフィーを削除したい場合の手順
マカフィーがインストールされていて、削除したいと感じた場合は、以下の手順で削除しましょう:
- 別のアンチウィルスソフトをダウンロード
- インターネット接続・WiFi接続を無効に設定
- アンインストール
- ダウンロードした別のアンチウィルスソフトをインストール
なぜ「最初に、他のアンチウィルスソフトをダウンロードする必要があるのか」、なぜ「先にアンインストールするといけないのか」、その理由とそれぞれの手順を詳しく説明します:
1.別のアンチウィルスソフトをダウンロード
最初に別のアンチウィルスソフトをダウンロードします。マカフィーをアンインストールする前に、ダウンロードしてください。
理由は、マカフィーをアンインストールすると、一時的にセキュリティがゼロの状態になるためです。先に別のアンチウィルスソフトをダウンロードして置けば、マカフィーをアンインストールした後、すぐにインストールができます。
アンチウィルスソフトをインストール中も、追加でファイルを自動ダウンロードしますが、インストール作業中でも、アンチウィルスソフトにより保護されているので、安全です。
2.インターネット接続を無効に設定
マカフィーをアンインストールする前に、まずは該当のパソコンのインターネット接続を無効にします。これは、マカフィーをアンインストールした直後のセキュリティがゼロの時に、インターネットからウィルスが入らない様にするためです。
3.マカフィーのアンインストール
マカフィーをアンインストールします。なお、複数のアンチウィルスソフトが稼働すると、OSが起動しない、エラーが多発するなど、よくないことが起きる可能性が高くなります。
お互いが干渉し合い、カオス状態になる可能性があるため、必ず、アンチウィルスソフトは1本のみインストールする様にしてください(Windowsセキュリティは、インストールされていても問題ありません)。
4.他のアンチウィルスソフトをインストールする
マカフィーをアンインストールする前にダウンロードした「他のアンチウィルスソフト」をインストールします。この時、アンチウィルスソフトが最新のウィルス定義ファイルを自動的にダウンロードします。このダウンロード中は、セキュアな通信でダウンロードし、その他外部からの通信は遮断するので、インストール中も怪しいウィルスに感染するリスクはありません。
【番外編】Windows Defenderは?
Windows Defenderは、Windowsデフォルトのアンチウィルスソフトとして高い評価を得ています。しかし、メール対策など、他のアンチウィルスソフトよりも、カバーしている範囲が狭くなっています。そのため、現時点では、Windows Defenderよりも、他のアンチウィルスソフトに頼った方が安全です。
【結論】「他のアンチウィルスソフト」をいれましょう
マカフィーは、メーカー製パソコンを購入した時に、自動でついてくるありがたいツールです。
が、マカフィーを入れておく弊害は、その利益を上回ります(涙)。
パソコンの動作に不満を抱える前に別のアンチウィルスソフトをダウンロードして、マカフィーはアンインストールしましょう。
おすすめは、定番のセキュリティソフト ノートン 360 です。Windowsに標準で付属している「Windows Defender ウイルス対策」も最近は性能が向上しているので、こちらを使用してもよいでしょう。Windows Defender ウィルス対策は無料です。
また、セキュリティソフト以外にも、通信を暗号化して、外部から情報を盗まれない様にすることも重要です。通信を暗号化して、情報を盗まれない様にするには、VPNサービスを利用することをおすすめします。詳細は、VPN \おすすめ/ ランキング2022 「使えるVPNはこれだ!」をご確認ください。
後、ブラウザのシークレットモードは安全ではありません。詳細は「【衝撃】シークレットモードは「ばれる」!内緒にしてくれません!」をご確認ください。
以上です。