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NordVPN Meshnet(メッシュネットワーク)の使い方を徹底解説!

8月 15, 2022

NordVPN Meshnet
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NordVPNがリリースした新機能Meshnet(メッシュネットワーク)。

Meshnet(メッシュネットワーク)を使用すると、自分で「簡単に」「独自の」VPN環境を構築できます。

VPN環境に接続できるユーザは、こちらから招待したユーザのみ。招待したユーザは、同じネットワーク内に所属しています。

つまり、LANパーティゲームやファイル共有ができる様になります。

LANパーティとは?
LANに接続した複数台のパソコンを使用して、複数人でゲーム(LANパーティゲーム)を楽しむことです。日本では、大規模LANパーティゲームイベントとして「C4 LAN」が有名です。

LANパーティゲームを楽しむには、同じLAN環境に接続している必要があります。遠く離れた場所にいる友達やゲーマーとはゲームができません。

しかし、Meshnet(メッシュネットワーク)を使用すると、ユーザ同士は一つの仮想LAN環境内にいるため、LANパーティゲームを開催できます。LANパーティゲームとしては以下が有名です:

  • Starcraft2
  • Gang Beasts
  • PUBG

本記事では、NordVPNのMeshnet(メッシュネットワーク)ができることを詳細に説明します。また、Windows・Windows、Windows・iPhoneの組み合わせで実際にMeshnetで接続する方法も紹介します。

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Meshnet(メッシュネットワーク)でできること

NordVPN Meshnet(メッシュネットワーク)でできること
NordVPN Meshnet(メッシュネットワーク)でできること

Meshnet(メッシュネットワーク)を使用すると、主に以下3点を実現できます:

  • 独自のVPN環境の構築
  • 仮想LANパーティ(Wifiを使用したゲーム)
  • ネットワーク内でのファイル共有

メッシュネットワークを使用するには、接続するPC、スマホなど全ての端末にNordVPNをインストールする必要があります。

メッシュネットワークに接続している全ての端末には、一意なNord名(Nord Name)とIPアドレスが割り当てられます。以下にIPアドレスとノード名の例を示します:

Nord名:アカウント名-everest.nord
IPアドレス:100.69.0.10

現時点では、一部機能はiPhoneやMacOSでは使用できません。NordVPNが随時、機能拡張を進めているため、いずれすべてのOS、端末で同じ機能が使える様になる予定です。

メッシュネットワークで実現できることを以下で詳しく説明します:

独自のVPN環境の構築

メッシュネットワークで接続されたPC・スマホ間の通信には、NordLynxプロトコルを使用します。

NordLynxプロトコルは、最新のVPN技術 WireGuardプロトコルをベースに開発されたもので、通信はすべて暗号化されています。つまり、VPNプロバイダが提供するVPNサーバに接続しなくとも、VPN環境を構築できるのです。

接続できるユーザは、こちらから招待したユーザのみとなります(繰り返しになりますが、招待したユーザもNordVPNを使用している必要があります)。

また、メッシュネットワークに接続した端末は、各端末が設定した1台を経由して、インターネットへ接続します。

2022年8月現在、インターネットアクセス用の端末として、Windows版とLinux版を指定できる様になっています。

仮想LANパーティ

メッシュネットワークで接続されたPC・スマホは、1つのLAN環境を構成しています。

メッシュネットワークを使用すると、これまでは、ユーザ同士が物理的に近くにいなければ実現できなかったLANパーティゲームを「遠く離れたユーザ」と楽しむことができます。

前述の通り、LANパーティゲームは「Starcraft2」「Gang Beasts」「PUBG」などが有名です。

遠く離れた友達と「Starcraft2」「Gang Beasts」「PUBG」などのゲームを一緒に楽しむため、NordVPNを使いましょう!

万が一、NordVPNでうまくLANパーティゲームができなくとも、NordVPNを購入してから30日以内であれば、返金してもらえます。

ネットワーク内でのファイル共有

前述の通り、メッシュネットワークで接続されたPC・スマホは、1つのLAN環境を構成しています。

そのため、遠く離れた場所にある他のパソコン・スマホでもファイルを共有できます。

メッシュネットワークにより、簡単にファイル共有ができる様になるため、どこにいても、同僚同士の共同作業がはかどります。

メッシュネットワークの使い方

NordVPN Meshnet(メッシュネットワーク)の使い方
NordVPN Meshnet(メッシュネットワーク)の使い方

ここでは、WindowsとiPhoneにおけるメッシュネットワークの使い方を説明します。

メッシュネットワークに接続するPC・スマホそれぞれに、NordVPNがインストールされている必要があります。

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また、ここでは自分のアカウントに複数台登録して、メッシュネットワークで接続する前提とします(外部のアカウントでの接続方法もほぼ同じとなります)。

Windows版でメッシュネットワークを有効化する方法

Windows版でメッシュネットワークを有効化するには、メッシュネットワーク画面を開き、設定を進めます。

詳細な手順は以下の通りです:

1.メッシュネットワークアイコンを選択

NordVPN起動後、メッシュネットワークアイコン(画像内の赤丸)を選択します。

NordVPN初期画面(赤丸がメッシュネットワークアイコン)
NordVPN初期画面(赤丸がメッシュネットワークアイコン)

2.続行ボタンを選択

複数ページに渡り、メッシュネットワークの簡単な説明が表示されます。画面右下の「続行」ボタンを選択して進みます。

メッシュネットワーク説明画面1

説明1:メッシュネットワークへようこそ
説明1:メッシュネットワークへようこそ

メッシュネットワーク説明画面2

説明2:デバイスをリンクして安全にアクセス
説明2:デバイスをリンクして安全にアクセス

メッシュネットワーク説明画面3

説明3:瞬時にデバイスへ接続
説明3:瞬時にデバイスへ接続

3.「メッシュネットワークをオンにする」を選択

画面右下の「メッシュネットワークをオンにする」を選択します。これでメッシュネットワークを有効化できました。

その後、メッシュネットワーク画面に切り替わります。

他のデバイスを経由してトラフィックをルーティング
他のデバイスを経由してトラフィックをルーティング

4.メッシュネットワーク画面

メッシュネットワーク画面を以下に示します。Nord名、IPアドレスの一部にはモザイクをかけています:

Windows版メッシュネットワーク画面
Windows版メッシュネットワーク画面

メッシュネットワーク画面では、上記1~4の情報を確認できます。それぞれが示す情報は以下の通りです:

  1. 今使っているデバイスのNord名とIPアドレス
  2. あなたのデバイス
    複数のPCやスマホのNordVPNに「自分のアカウントでログインしている場合」ここに表示されます。
  3. 外部デバイス
    自分から他のNordVPNアカウントにリンクしたり、他のNordVPNアカウントに自分をリンクした場合、ここに表示されます。
    ※他のアカウントに自分をリンクした場合、インターネットアクセスは、他のアカウント経由となります。
  4. 招待状
    送信・受信した招待状はここに表示されます。

1. あなたのデバイス

自分のデバイス一覧
自分のデバイス一覧

2. 外部デバイス

外部のデバイス一覧
(自分以外のアカウントでひもづけているデバイス一覧)
外部のデバイス一覧
(自分以外のアカウントでひもづけているデバイス一覧)

3. 招待状

招待状送付・受信履歴
招待状送付・受信履歴一覧

5.他のデバイスに招待状を送る

NordVPNを使用している他のユーザに招待状を送り、自分のメッシュネットワークに参加してもらうことができます。

画面右にある「新しいデバイスをリンクする」ボタンを選択し、自分のメッシュネットワークに参加して欲しいユーザのメールアドレスを入力して、「招待状を送る」ボタンを選択するだけです。

また、反対に他のユーザから招待状を受け、そのユーザのメッシュネットワークに参加することもできます。

1. 招待状(新しいデバイスのリンク)

招待状を送る画面
招待状を送る画面

2. 招待状送付後

招待状送付後の画面
招待状送付後の画面

iPhone版でメッシュネットワークを有効化する方法

iPhone版でメッシュネットワークを有効化するには、メッシュネットワーク画面を開き、設定を進めます。

詳細な手順を以下に示します:

1.メッシュネットワークアイコンを選択

NordVPN起動後、メッシュネットワークアイコン(画像内の赤丸)を選択します。

NordVPN初期画面
(赤丸がメッシュネットワークアイコン)

2.メッシュネットワークの有効化

メッシュネットワークを有効にするため、トグルボタンを選択して進みます。

最後の画面では、自分のiPhoneに割り当てられたNord名とIPアドレスを確認できます(画像では一部にモザイクをかけています)。

メッシュネットワーク画面1

トグルボタンを選択(赤枠)
トグルボタンを選択(赤枠)

メッシュネットワーク画面2

NordLynxへ切り替える:再接続&継続ボタンを選択(赤枠)
NordLynxへ切り替える:再接続&継続ボタンを選択(赤枠)

メッシュネットワーク画面3

メッシュネットワーク有効化
メッシュネットワーク有効化

3.メッシュネットワーク画面

メッシュネットワーク画面を以下に示します。Nord名、IPアドレスの一部にはモザイクをかけています:

iPhone版メッシュネットワーク画面
iPhone版メッシュネットワーク画面

メッシュネットワーク画面では、上記1~3の情報を確認できます。それぞれが示す情報は以下の通りです:

  1. 今使っているデバイスのNord名とIPアドレス
  2. トラフィックのルーティング
    選択できるNord名一覧。ここで選択したNord名を経由して、インターネットにアクセスします。
  3. あなたのデバイス/外部デバイス
    現在リンクしているデバイス一覧。

WindowsとWindowsを接続する方法

メッシュネットワークを有効化した後は、接続するPC・スマホを選択します。

ここでは、Windows(himalayas.nord)→Windows(everest.nord)に接続する方法を説明します。まずは、使用するWindowsPC2台にNordVPNをインストールし、自分のアカウントでログインします。

1.PC2台に入っているNordVPNがお互いを認識しているか確認

NordVPNをインストールしたPC2台(今回はeverest.nordとhimalayas.nord)がお互いを認識しているか確認します。

正しく設定されている時は、以下の画像の様に、お互いを認識している状態となります。

everest.nord

以下の画像より、「あなたのデバイス」にhimalayas.nordが存在することを確認できます。

everest.nordが認識しているデバイス一覧

himalayas.nord

以下の画像より、「あなたのデバイス」にeverest.nordが存在することを確認できます。

himalayas.nordが認識しているデバイス一覧

2.himalayas.nord側で、everest.nord経由でインターネットアクセスする様に指定

himalayas.nord側のNordVPNで、everest.nordを経由してインターネットアクセスする様に設定します。

  1. NordVPNの初期画面へ遷移
  2. 「メッシュネットワークでリンクしたデバイス」で「everest.nord」を選択
  3. 画面下に「メッシュネットワーク」、接続先「everest.nord」と表示
himalayas.nord側で「everest.nord」を選択
himalayas.nord側で「everest.nord」を選択
himalayas.nord側でメッシュネットワークに接続した結果
himalayas.nord側でメッシュネットワークに接続した結果
(画面下に「メッシュネットワーク」と表示)

3.everest.nord経由でインターネットアクセスしていることを確認する方法

himalayas.nordが入っているPCでネットサーフィンをします。

すると、everest.nord側のNordVPN画面では「himalayas.nord→everest.nord→インターネット」に出ていることを画面に表示します(以下、右の画像の赤枠部分)。

himalayas.nordからのインターネットアクセスがなくなると、一時的にeverest.nord側の赤枠は非表示となります。

himalayas.nord側のPCでブラウザを開き、ネットサーフィン
himalayas.nord側のPCでブラウザを開き、ネットサーフィン
everest.nord側のNordVPN画面
everest.nord側のNordVPN画面

himalayas.nordが入っているPCでネットサーフィンをしても、everest.nord側の画面に変化がない場合(上記画像の右側の赤枠が表示されない場合)、メッシュネットワークを通っていない可能性があるため、設定を再度ご確認ください。

その他:共有フォルダの参照

上記設定では、himalayas.nordとeverest.nordは同じNW上に存在するため、everest.nordの共有フォルダを表示・操作することもできます。

himalayas.nordからeverest.nord上の共有フォルダを参照した結果を以下に示します。everest.nord上のtoolsフォルダやUsersフォルダを確認することができます。

メッシュネットワークを使用した共有フォルダの参照

iPhoneとWindowsを接続する方法

ここでは、iPhone(alps.nord)→Windows(everest.nord)に接続する方法を説明します。まずは、使用するiPhoneとWindowsにそれぞれNordVPNをインストールし、自分のアカウントでログインします。

1.iPhoneとWindowsに入っているNordVPNがお互いを認識しているか確認

NordVPNをインストールしたiPhone(alps.nord)とWindows(everest.nord)がお互いを認識しているか確認します。

正しく設定されている時は、以下の画像の様に、お互いを認識している状態となります。

alps.nord(iPhone)

以下の画像より、「あなたのデバイス」にeverest.nordが存在することを確認できます。

alps.nord(iPhone)が認識しているデバイス一覧
alps.nord(iPhone)が認識しているデバイス一覧

everest.nord(Windows)

以下の画像より、「あなたのデバイス」にalps.nordが存在することを確認できます。

everest.nord(Windows)が認識しているデバイス一覧
everest.nord(Windows)が認識しているデバイス一覧

2.alps.nord(iPhone)で、everest.nord(Windows)経由でインターネットアクセスする様に指定

alps.nord(iPhone)側のNordVPNで、everest.nordを経由してインターネットアクセスする様に設定します。

  1. iPhone版のNordVPNを起動し、「メッシュネットワーク」画面を開く
  2. 「トラフィックのルーティング」で「everest.nord」を選択
  3. iPhone版のトップ画面に戻り「everest.nord」に接続していることを確認

1.画面下のメッシュネットワークを選択(赤丸部分)

iPhone版NordVPNのトップ画面(everest.nord未接続)

2.「トラフィックのルーティング」で「everest.nord」を選択→電源マークが緑に点灯

メッシュネットワーク画面

3.iPhone版のトップ画面に戻り「everest.nord」に接続していることを確認

iPhone版NordVPNのトップ画面(everest.nord接続済)

3.everest.nord経由でインターネットアクセスしていることを確認する方法

alps.nord(iPhone)でネットサーフィンをします。

すると、everest.nord側のNordVPN画面では「alps.nord(iPhone)→everest.nord(Windows)→インターネット」に出ていることを画面に表示します(以下、右の画像の赤枠部分)。

alps.nord(iPhone)からのインターネットアクセスがなくなると、一時的にeverest.nord(Windows)側の赤枠は非表示となります。

alps.nord(iPhone)でネットサーフィン
alps.nord(iPhone)でネットサーフィン
everest.nord側のNordVPN画面
everest.nord側のNordVPN画面

alps.nord(iPhone)でネットサーフィンをしても、everest.nord側の画面に変化がない場合(上記画像の右側の赤枠が表示されない場合)、メッシュネットワークを通っていない可能性があるため、設定を再度ご確認ください。

その他:共有フォルダの参照

2022年8月現在、WindowsとiPhone間では、共有フォルダの参照ができません。

メッシュネットワーク使用時の注意点

NordVPN Meshnet(メッシュネットワーク)使用時の注意点
メッシュネットワーク使用時の注意点

ここでは、メッシュネットワーク使用時の注意点を説明します。

メッシュネットワークでは実現できないこともまだあるため、今後の機能改善を期待したいところです。

国外の端末へのアクセス:家族やパートナーによる設定が必要になるかも

メッシュネットワークを使用すると、例えば、国外のスマホから日本にあるPCを経由して、インターネットに接続できる様になります。

しかし、日本にあるPCには、NordVPNがインストールされており、かつ、メッシュネットワークが有効になっている必要があります。

日本のPCが起動していない場合やNordVPNが何らかの理由で正常に動作していない場合、日本にいる誰かが、パソコンの電源ONや再起動を行う必要があります。

使用できるプロトコル

メッシュネットワークは、NordLynxプロトコルでしか動作しません。NordLynxプロトコルは、NordVPNが最新のVPNプロトコル「WireGuard」をベースに開発したプロトコルで、安全かつ高速に通信できる特徴を持っています。

もし「社内規定上、許可されていない」などの理由でWireGuardプロトコルが使用できない場合、メッシュネットワークは使えないことになります。

OSにより使用できる機能に一部制限あり

メッシュネットワークは、端末やスマホにより、使用できる機能が一部制限される場合があります。

他の端末に接続できない場合はアンチウィルスソフトを確認

メッシュネットワークを設定しても、接続先を経由してインターネットにアクセスしたり、共有フォルダにアクセスできない場合があります。

そんな時は、アンチウィルスソフトを疑ってみてください。

アンチウィルスソフトが悪さをしているか、簡単に確認する方法があります。一時的に接続元、接続先のアンチウィルスソフトのファイアウォール機能を無効化してみてください。

Windows版ノートン360では「自動保護」と「スマートファイアウォール」を簡単に、一時的に無効化できます。

ツールバー上のNorton 360アイコンを選択し「自動保護を無効にする」と「スマートファイアウォールを無効にする」をそれぞれを選択して、無効化してください(デフォルトでは15分間だけ無効にできます)。

接続元、接続先の両方のWindowsで無効化して、お試しください。

ノートン360で「自動保護」「スマートファイアウォール」を無効化する方法

これで共有フォルダに接続できる場合は、アンチウィルスソフトが悪さをしています。

(接続元・接続先、それぞれでお互いのIPアドレスを通信許可に設定するなど)接続元・接続先のアンチウィルスソフトの設定を変更してください。

メッシュネットワークの今後

メッシュネットワークの今後。The future of NordVPN Meshnet.
メッシュネットワークの今後

メッシュネットワークは、独自のVPN環境をWireGuardプロトコルベースのNordLynxで構築できる画期的な仕組みです。

現時点では、macOS経由でインターネットに接続できませんが、既にNordVPNがmacOSにも対応することを宣言しています。macOSユーザは、本機能のリリースを期待してよいでしょう。

NordVPNによる更なる機能拡張の計画は分かりませんが、今後メッシュネットワークに類似する機能は、VPN各社から登場し、「VPNのローカル化」は進むものと思われます。

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以上です。

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