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実力派VPN:Nord VPNを徹底解説【ブラウザ拡張付き】

11月 21, 2021

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実力派VPNといえば、Nord VPN(ノードVPN)

VPNツールは、世の中にたくさん出回っていますが、NordVPNはその中でも優秀なものに分類されます。

本記事では、Webアプリの開発やセキュリティ対応を17年以上経験している僕が、「実力派VPN:Nord VPN」を徹底的に説明します。

普通にインターネットを使用した場合の危険性

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インターネットの普及に伴い、悪い人たちもインターネットを使用する様になりました。そういった人たちは、ネット環境を悪用して、色々と悪いことが簡単にできます。具体的には、公衆Wifi等の公の環境を使用すれば、以下の様なことが簡単にできます:

通信を盗み見られる

URLの頭にHTTPSが付いていますよね?

「このサイトは、SSL/TLS化しているから安全です」と強調しているサイトが多くありますが、実は安全ではありません。

今では、そこら中にある公衆Wifiを経由してインターネットにアクセスできますが、途中でSSL通信の中身を覗き見ることができます。ID、パスワード等を盗むことは簡単にできます。

通信の間に入る、ウィルスをダウンロードさせる

通信を覗き見る・盗み見ることができると、通信の間に入り、別のサイトへ誘導することも難しくありません。

そうすることにより、知らないうちに、コンピュータウィルスやランサムウェアに感染して、大切な情報が外部へ流出してしまったり、特定の制限をかけて不自由な状態にした上で、身代金を要求されるケースがあります。

パソコンが乗っ取られる

危ない回線を使い、データを抜き取られると、最悪パソコンを乗っ取られる可能性があります。

最近では、元宮崎県知事でタレントの東国原英夫さんがパソコンを乗っ取られたことがニュースになりました。

以下、Yahoo!ニュースより、東国原英夫さんのコメントを一部抜粋:

「僕の責任なのだが、PC上に『ウィルス感染の警告』が出て、うっかりクリックしてしまい、サポートセンターに電話した。それがいわゆる『サポート詐欺』で、PCの先生に相談し対応してもらったが乗っ取られた」

Yahoo!ニュース

安全な通信を実現するVPN

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上記の様な問題は、すべて通信に関連したものです。

特に公衆Wifiを使用した環境では、情報が抜き放題となり、非常に危険です。そんな時には、公衆Wifiでも「通信を暗号化」して、「安全な通信」を実現してくれるVPNが「心強い味方」となります。

VPNとは

VPNとは、Virtual Private Networkの略です。その名の通り、ネットワーク上に仮想の専用ネットワークを構築し、安全にデータのやりとりを行うための技術です。VPNには、大きく2種類あります。

IP-VPN

IP-VPNとは、通信事業者が保有する専用ネットワークを使用して通信します。企業内の拠点間(本社と支店間など)のネットワークを構築する際に使用します。専用の機材が必要となります。

インターネットVPN

インターネットVPNとは、インターネット上にVPNを構築して、通信します。IP-VPNと比較すると、インターネット回線の速度に影響を受けますが、専用の機材は不要のため、安価でいて、確実に通信を暗号化できます。

ブラウザのシークレットモードとの違い

ブラウザのシークレットモードは、名前からすべて通信を隠蔽(シークレット)してくれる様な印象を受けますが、ブラウザ内に閲覧履歴やクッキーを残さない設定です。

あくまでも、ブラウザ内だけの話であるため、通信に関しては、普通のブラウザと同じ様に隠蔽できません。一方、VPNは、ブラウザレベルでなく、通信レベルで傍受されないための技術です。

ブラウザと通信は別物のため、単純に比較はできませんが、暗号化して安全な通信を実現するVPNの方がセキュリティは高いといえます。

VPNで実現できること

VPNを使用すると、「安全な通信の実現」と「日本では閲覧不可のものを閲覧(Netflixのジブリ作品など)」できます:

公衆Wifiでも安全にインターネットに接続できる

VPNを使用すると、スマホやノートパソコンからVPNサーバまでの通信が暗号化されます。そのため、公衆Wifiを使用しても、安全にインターネットに接続できます。

特定の国では見れないサービスを利用できる(動画サービスとか)

VPNを使用すると、外部からは、接続元がVPNサーバと認識されます。VPNのこの特徴を利用すると、Geo-blocking(ジオブロッキング)を回避して、日本からは閲覧制限されているNetflixのコンテンツ等を閲覧できる様になります。

Geo-blockingは、アクセス元の地理的な位置情報に基づき、閲覧できるインターネットコンテンツを制限する技術です。

例えば、Netflixのジブリ作品など(日本からは、Netflixのジブリ作品は閲覧できません)。この場合、日本のユーザがVPNを経由して、「ジブリ作品が閲覧できる国」(ドイツなど)からNetflixにアクセスすれば、該当のコンテンツを閲覧できる様になります。

実力派VPN:Nord VPNが提供する機能

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VPNを使用すれば、安全に通信ができるということが分かったと思います。しかし、VPNツールも色々と種類があり、どれを選ぶか迷います。

17年以上VPNツールを使用してきた経験からいうと、NordVPNをおすすめします。

Nord Security社とNordVPN

NordVPNとは、Nordsec Ltd.(Nord Security)社が提供しているVPNソフトウェア・サービス名です。

運営者情報

VPNサービスを提供している企業には、運営者情報を匿名にしているところもありますが、Nord Security社の経営陣のプロフィールは全てここに表示されています。2012年に設立された企業なので、経営陣は若い!創設者、管理者は全て公開されています。Linkedinからもプロフィールを確認できます。

有力メディアへも投稿

Nord Security社が投稿した記事は、老舗ニュースサイト「ITmedia」や「Yahoo!News」などにも掲載されています(どちらも同じ記事です)。

VPN Trust Initiative創設メンバ

同社は2019年12月に、VPN Trust Initiative(英語サイト)を立ち上げた創設メンバの一員です。

VPN Trust Initiativeは、「サイバーセキュリティに関する啓蒙活動とVPN業界全体の品質基準の設定を目的」とした組織です。VPN Trust Initiativeの創設メンバということからも、Nord Security社は、VPNの透明性と安全を重んじた企業といえるでしょう。


以降、NordVPNが提供する「VPNの機能」、「デメリット」、「料金」をお伝えします。

安心セキュリティ

NordVPNは、VPNサービスの中でも、高いセキュリティを誇ります。高いセキュリティを保てる理由を説明します。

解読困難な暗号化による通信

NordVPNを使用した通信は、AES-256、IKEv2/IPsec及び、OpenVPNを組み合わせて暗号化され、通信が行われます。

AES-256は、現時点で最高レベルの暗号強度といわれています。解読するには、現在最高の計算速度を有するコンピュータでも、何十億年かかるといわれています。

IKEv2/IPsecは、インターネットプロトコルセキュリティと呼ばれており、強力な暗号化アルゴリズムと暗号化鍵を採用しており、スーパーコンピュータでも、解読ができないといわれています。暗号化は、一般的に処理時間がかかるものですが、 IKEv2/IPsecは、AES-256互換のセキュリティを保っているにも関わらず、高速に処理できる様になっています。

OpenVPNは、オープンソースで開発されているVPN通信用のソフトウェアです。ソフトウェアの基となるソースコードを公開して開発を進めているため、世界中の人からレビューを受け、安全性を保っています。

DoubleVPN

2つのVPNサーバーを経由して、インターネット接続とトラフィック送信を行います。これは、暗号化が二重で行われる(それぞれのVPNサーバで行われる)ため、より安全に通信ができます。1つ目のVPNサーバーがIPアドレスを変更し、2つ目のサーバーでは接続元に関する情報は保持しません。

CyberSec

フィッシング詐欺やマルウェアなどを配布する既知の危険なウェブサイトをブロックします。また、マルウェアに感染してDDoS攻撃に加担することを防ぎます。更に、ポップアップ広告・自動再生広告等の宣伝を隠し、ユーザを保護します。

難読化サーバー

ある通信がVPNを使用した通信かは、通信単位のパケットを見ることで分かります。難読化サーバーを経由することにより、NordVPNを使用した通信がVPN通信ではない様に追加の暗号化を行います。これにより、中国など、厳しい制限を受けている国でも、安全に外部と接続できます。

難読化サーバを使用するには、専用の設定が必要となります。

データ保護

NordVPNの評判が高い理由の一つが、ノーログポリシー等を通じて、データ保護を徹底している点にあります。データ保護の観点からNordVPNの強みを説明します。

ノーログポリシー

NordVPNは、利用者の情報をログに残さない「ノーログポリシー」を採用しています。

VPNサービス提供企業の中には、ノーログポリシーといいつつ、接続元のIPアドレス、アクセスしたウェブサイト、Googleの検索文字列などを収集・分析している場合があります。

これは、個人情報の流出につながったり、ID・パスワードが流出したり、最悪の場合は「クレジットカードが不正利用される」ことも起こり得ます。

NordVPNは、その様な不安を払拭するため、世界四大監査法人の一角、プライスウォーターハウスクーパース(PwC)に外部監査を依頼し、「ノーログポリシーに違反した形跡は見られなかった」との監査結果を受けています。NordVPNは、「ノーログポリシー」の監査を受けたVPN業界初の事例です。

PwCのレポートは、NordVPNアカウントを作成すれば、購入しなくても閲覧できる様になっています(英語版を閲覧できます)。

キルスイッチの実装

NordVPN以外の接続をアプリが試みた場合は、その接続を瞬時に検知し、ブロックします。これにより、保護されていない通信によるデータの送受信を防ぐことができます。

Onion Over VPN

NordVPNから「更に接続経路を匿名化するThe Onion Router(Tor)」に接続し、更なるセキュリティを提供します。本機能は、政府から迫害される可能性がある人を想定した機能であるため、通常のVPN通信でよければ、無理に使用する必要はありません。

ファイブアイズ、フォーティーンアイズといった連合の加盟国ではないパナマ所在の企業であるため、加盟国に課されるデータ保持の義務・情報提供の義務がない

ファイブアイズとは、米国、英国、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアの間で結ばれた協定です。各国は、諜報情報をお互いに共有しており、エシェロンという世界的な通信傍受システムを共同で運用していることでも知られます。ファイブアイズ加盟国配下のVPNサービス提供企業は、各国から要請があれば、通信情報を提供する必要があります。

フォーティーンアイズとは、欧州諸国14か国で構成されており、他の加盟国が収集した自国民に関する情報を収集することを可能としています。

NordVPNを運用する Nord Security社は、パナマ所在の企業であり、上記の組織には参加していません。そのため、加盟国に課されるデータ保持・提供の義務はありません。

動画&ダウンロード

NordVPNを使用すると、セキュリティが向上するのは、これまでに説明した通りです。しかし、NordVPNを使用するメリットは、それ以外にもあります。

ここでは、海外動画の閲覧と通信速度の観点から、NordVPNの強みを説明します。

VPNを使用すると、セキュリティが向上する分、通信速度が遅くなりますが、NordVPNにはそれ以外にも使用するメリットがあります。

地域限定のNetflixコンテンツの視聴

NetflixやHuluなどの動画提供サービスには、「特定の国からの閲覧を制限」(ジオブロッキング)しているコンテンツがあります。一番わかりやすい例が、Netflixのジブリ作品ですね。日本からは、Netflix上のジブリ作品は閲覧できません(涙)。

しかし!NordVPNを使用して、ジオブロッキング制限がかかっていない国からNetflixへ接続すると、ジブリ作品が閲覧できる様になります。

NordVPNは、VPNサービス提供企業の中でも、最も多く、ジオブロッキングされたコンテンツが閲覧できる様になっています。

業界最高レベルのスピード

VPNを経由したインターネット接続では、暗号化が必要な分、通信速度は落ちます。しかし、NordVPNは、VPNの中でも、業界最高レベルのスピードで通信できます。そのため、動画コンテンツも問題なく閲覧できます。

ただし、接続先の国によっては遅くなる可能性があるため、もし、特定の国で接続が遅いと感じた場合は、別の国やアクセスポイントを経由して、コンテンツにアクセスしましょう。

モバイルやLinuxにも対応

Windowsはもちろん、モバイル(iPhone・Android)やLinuxでも、使用できます。

5144台以上のサーバーを60カ国で運営

日本国内だけでも、2021年11月20日現在で、79の接続先があることを確認しています。

VPNスプリットトンネリング(WindowsとAndroidのみ)

VPNスプリットトンネリングとは、一部の通信をVPNで、それ以外を通常の回線で通信をすることです。

例えば、ChromeはVPN、FireFoxは通常の回線で通信をする、など。VPNスプリットトンネリングには、3種類あります:

  1. アプリ除外
    全ての通信をVPN経由にして、指定したアプリだけを通常の回線で通信
  2. 逆スプリット
    指定したアプリだけをVPN経由にして、それ以外は全て通常の回線で通信(現時点でWindowsのみサポート)
  3. URL指定
    ブラウザ通信をVPN経由にするが、指定したURLだけは通常の回線で通信

ブラウザ拡張機能(ChromeとFireFox)

ChromeとFireFoxのブラウザの拡張機能としてインストールすることもできます。

その他

最低限の日本語サポート

NordVPN は、ソフトウェアの日本語化、サポートの日本語化がされた数少ないVPNサービスです。ただし、十分なサポートを受けるには、英語が必要となっています。必要な問い合わせは、Google 翻訳を駆使して行うとよいでしょう。

カンタン操作

NordVPNは、シンプルで、簡単に操作できるデザインになっています。地図上の国を選択するだけで、その国からVPN接続経由で、インターネット接続ができる様になります。

NordVPN UI

同時接続台数は6台まで

同時接続は、6台まで可能となっています。1人が使用するのであれば十分だと思いますが、別途VPNルーターを購入して、そこからインターネットへ接続する様にすれば、7台以上の接続が可能です。VPNルーターは、専用ルーターを購入するか、ルーター構築する必要があるため、ハードルは高いかもです。

NordVPNを使用するデメリット

上記の様な業界内でも多くの機能を提供するNordVPNですが、使用するデメリットもあります:

デフォルト遅くなる

どのVPNサービスを使用しても、使用しない場合と比較して、インターネットの接続速度は遅くなります。しかし、NordVPNは、VPN業界の中でも「安定して速い」部類に入るため、動画視聴も問題ありません。万が一、満足するスピードがでない場合は、購入から30日以内であれば、返金に応じてくれます。

接続する国によっては更に遅い

こちらもどのVPNサービスも変わりませんが、接続する国が物理的に離れれば離れるほど、接続速度が遅くなる傾向にあります。NordVPNもヨーロッパ諸国に接続すると、速度が遅くなります(涙)。

おすすめの料金プラン

NordVPNの料金プランで、おすすめは「2年間プラン」です。少し試してみたい、という場合であれば、1か月プランでもOK。購入してから30日以内であれば、返金に応じてくれます。購入はこちらからどうぞ。

NordVPN料金プラン

「安全な通信」と「海外動画サービスの利用」はNordVPNで決まり!

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