最近では、YoutubeやTwitterなどのSNSで投げ銭機能の実装が当たり前になってきました。
投げ銭機能とは「応援したいユーザに直接送金できる機能」のこと。
みんな大好きなTwitterも「Tips」の提供を開始しました。
こういった投げ銭機能の実装により、個人でコンテンツを販売する敷居がぐぐっと下がり、新しい生き方の創出につながります。
本記事では、投げ銭サービスの一つ「Buy Me a Coffee」(コーヒーおごって)を紹介します。「Buy Me a Coffee」へはこちらからアクセスしてください。
日本ではあまり認知されていませんが、Buy Me a Coffeeは、2018年のサービス開始以来、利用者が急速に増えている注目のサービスです。TwitterなどのSNSと組み合わせると、多くの人に自分のサービス・コンテンツを提供できる様になります。
Buy Me a Coffeeとは
Buy Me a Coffeeとは、クラウドファンディングサービスです。クリエイターを少額から支援したり、クリエイターから直接サービス・コンテンツを購入できます。2022年4月現在、50万人以上の人が利用しています。2018年にサンフランシスコで創業し、Y Combinatorなど有名な投資会社からの資金調達に成功しています。
PayPalとStripeと提携しており、この2つのサービスを通して、投げ銭を受けることができます。
Buy Me a Coffeeの利用は無料。Twitter、Google、Facebook、Appleのいずれかのアカウントを連携するか、メールアドレスとパスワードを登録すると、すぐにサービスを利用できます。
「Buy Me a Coffee」へはこちらからアクセスできます。
また、Buy Me a Coffeeのロゴなどは、自由にダウンロードして使用できます(需要があるかは不明w)。
Buy Me a Coffeeが提供している機能一覧
Buy Me a Coffeeは、投げ銭機能はもちろん、その他にも、クリエイターをサポートするための機能が無料で提供されています。
Buy Me a Coffeeが提供している機能を以下に示します:
- 投げ銭機能
- Wishlist(欲しい物表示)機能
- 自分のページを作る機能
- サポーターへのメッセージ機能
- メンバーシップ制の導入機能
- サービス・コンテンツ販売機能
- スマホアプリ
以下に、各種機能の詳細を説明します:
投げ銭機能
コーヒー1杯を1単位として、クリエイターにお金を支払うことができます(1回に3杯や5杯などを設定して支援できます)。また、コーヒー1杯の金額は、1ドル~5ドルの範囲で設定できます。
気になる手数料は5%。Twitterは手数料なし(!)、YouTubeは30%。良心的な方だと思います。
細かい機能として、コーヒー1杯を支払ってもらうのか、ビール1杯を支払ってもらうのかを選ぶことができます。もう少し開発が進むと、コーラやお茶バージョンもでてくるかも。
Wishlist - 欲しい物表示機能
Buy Me a Coffeeは、欲しい物を表示する機能を提供しています。
この機能で、ユーザが欲しい物を一覧表示して、フォロワーやサポーターに個別に資金提供してもらうことができます。
Wishlistの使い方はとっても簡単!
Buy Me a Coffeeにログイン後「Wishlist」を選択して、「Add wishlist item」を選択します:
次の画面で、Wishlistとして表示したい商品やサービスの詳細を入力し、画面下の「Publish」ボタンを選択すれば、Wishlistの出来上がりです:
Wishlistは、TwitterやFacebookに投稿することもできます:
Wishlistを有効活用して、自分が本当に必要な物をアピールして、フォロワーやサポーターに資金援助してもらいましょう。
自分のページを作る機能
アカウントを作成すると、自分専用のページを作成できます。
URLは、「https://www.buymeacoffee.com/アカウント名/」の様な感じ。
Kenny ShroffのBuy Me a Coffeeページはこちらからどうぞ。
ブログ形式でコンテンツや情報を提供できる様になっています。
サポーターへのメッセージ機能
フォロワーやサポーターに対して、気軽にメッセージを送信できます。チャットに近い機能かも。
メンバーシップ制の導入機能
会員制も導入できます。会員になったユーザからは、毎月設定した金額を受けることができます。会員限定のコンテンツ配信などを行うこともできます。
サービス・コンテンツ販売機能
コンテンツ販売支援の一環として、オリジナルサービス・コンテンツの作成機能が提供されています。18禁のムフフサービス(NSFW※)の提供も可能です。※NSFW:職場での閲覧には不適切なコンテンツの総称。Not safe for workの略。
Buy Me a Coffeeが提供するサービスの中で一番のポイントはここです。クリエイターが決めた価格で、サービス・コンテンツの提供を開始できます。価格は自由に設定できますが、テンプレートを選択すると、参考価格が予め設定されます。参考価格も後から変更できます。
「Start from scratch」を選択して、コンテンツ情報を一から入力するか、以下のテンプレートを利用できます。
- Book a Zoom:ZOOM会議の販売機能(サポートなどの用途想定)
- Digital Download:e-Bookの販売機能
- Live Event Ticket:イベントチケットの販売機能
- Art Commission :ユーザがリクエストしたキャラクタの作成・販売機能
- Join Instagram Close Friends:Instagramの限定ユーザ向け配信コンテンツのアクセス権の販売機能
左上の「Start from scratch」からサービスを作成してみます。「Start from scratch」選択後の画面の詳細を以下に示します:
【各項目で入力する内容】
- Name
必須。提供するサービス・コンテンツ名 - Price
必須。提供価格(米ドルで入力) - Featured image(optional)
任意。コンテンツと一緒に表示する画像。
200px × 460px以上の画像が推奨。
画像はなくてもOK - Description
必須。提供するサービス・コンテンツの詳細情報を入力 - Confirmation message
必須。ユーザによる支払いが完了した後送信されるメールの内容。Upload a fileから画像を添付することもできる - Ask a question (optional)
任意。サービス・コンテンツを作成するにあたり、ユーザに確認事項がある場合は、ここに入力(ご希望の画像サイズを教えてくださいなど) - Limit slots (optional)
任意。販売数。入力した数まで販売した後は、サービス・コンテンツの提供を終了。コンテンツ作成に時間がかかる場合、売れ過ぎて、徹夜作業が多発しない様にするための項目 - Create
このボタンを押すと、トップページの「Extras」に提供するサービス・コンテンツを表示
Createボタン押下後、トップページにExtrasが表示され、追加したサービス・コンテンツが表示されます:
スマホアプリ
Buy Me a Coffeeは、スマホアプリ版も提供しています。
以下は、iPhoneのApp Storeの検索結果。「buy me a coffee」と検索すれば表示されます。スマホ版もさくっとコンテンツを投稿できる様に設計されていますので、使ってみる価値ありです。
Buy Me a Coffeeのスマホアプリ版は、大きく「HOME」画面と「MY POSTS」画面の2画面に分かれています。どちらの画面もシンプルな作りになっており、簡単に操作できる様になっています。
以下に「HOME」画面を表示します:
「HOME」画面では、フォローしているアカウントが投稿している情報を表示できます。
表示している情報は、Twitterのタイムラインの様な形で流れていきますので、サクサク読める様になっています。
以下にiPhone版の「MY POSTS」画面を表示します:
投稿・アルバム作成機能
スマホアプリから記事を投稿するための機能です。
メッセージ一覧機能
他のユーザからのメッセージを確認できる機能です。
アカウント情報確認機能
自分のアカウント情報(フォロワー数や稼ぎ)を確認できる機能です。
Buy Me a Coffeeを活用して、自分のスキルをさくっとマネタイズ!
投げ銭サービス「Buy Me a Coffee」を活用すると、インターネットやSNSを通じて、自分の価値をサービス・コンテンツという形で簡単にユーザに提供できる様になります。これまでは、インターネット上でこういったサービスを提供しようとすると、ウェブサイトを立ち上げたり、宣伝をしたり、ということをする必要がありました。
しかし、「Buy Me a Coffee」を使用すれば、1分もあれば、サービスを提供するためのプラットフォームを立ち上げることができます。投げ銭サービスには、これまでの生き方を変えるだけの力があると思います。
「Buy Me a Coffee」 を有効活用しましょう!
以上です。