
こんにちは、ケニーです。
「Semrush」(セムラッシュ)は、海外で700万以上と、圧倒的なユーザー数を誇るサイト分析ツールです。SEOには欠かせません。
僕は、普段、SemrushとRank Trackerの両方を使用しています。2つのツールを比較すると、便利さでは、Webでも、モバイル端末でも確認ができるSemrushの方が間違いなく上です。
「Semrush」は、ソフトウェアを6機能(ツールキット)に分けて、提供しています。この中でも、現場でよく使用するものは、SEOツールキットとソーシャルメディアツールキットとなります。
本記事では、Semrushの有料版で使用できるツールキットのうち、主にこのSEOとソーシャルメディアにフォーカスを当てて説明します。
Semrushでよく使用する機能一覧を以下に示します:
ツールキット | カテゴリ | 機能 |
---|---|---|
SEO | SEOダッシュボード | SEOダッシュボード |
競合調査 | ドメイン概要 | |
オーガニック検索分析 | ||
キーワードギャップ | ||
バックリンクギャップ | ||
キーワード分析 | キーワード概要 | |
Position Tracking | ||
リンクビルディング | バックリンク分析 | |
バックリンク監査(Backlink AUDIT) | ||
ソーシャルメディア | ソーシャルメディア | SNSダッシュボード |
Social Media Poster | ||
コンテンツマーケティング | コンテンツマーケティング | SEO Writing Assistant |
その他 | レポート | レポート出力 |
アプリ | スマホアプリ |
そもそもSEOって何かしら、という方は、まずは、SEOやSemrushを説明している記事「Semrushが熱い!無料版でも使えるSEO分析ツール」をどうぞ。
Semrushはクレジットカード番号を登録すれば、全機能が使用できる「お試し版」にアクセスできます。7日以内にキャンセルすれば費用は発生ないので、まずは使ってみたい、という方はこちらからどうぞ:
それでは、早速、Semrushの機能を説明していきます。
SEOツールキット
SEOツールキットは、検索エンジンからのトラフィックを増やすことを目的とした機能を提供しています。アクセスが多い他のサイトの情報をSEOツールキットで分析しつつ、同じ手法を取り込んで、運営しているWebサイトのアクセスを増やすことができます。
SEOダッシュボード
SEOダッシュボードは、現状をさっと確認できる様になっています。この画面からSEO内の各機能にアクセスすることもできます。

競合調査
運用中のサイトのGoogle検索ランキングを上げるには、競合相手の状況を調査して、必要な対策を検討する必要があります。競合調査のカテゴリには、競合調査のための機能が揃っています。
ドメイン概要
特定のドメインのトラフィック概要、オーガニック検索キーワード、競合サイト等を確認できます。特に、どのキーワードを狙ってサイト運営をしているかがわかるので、大変参考になります。

トラフィック分析
特定のドメインのトラフィックを確認できます。Google Analyticsと同じ様な情報が出てきますが、トラフィックジャーニーが便利!
「どこからきたか」以外にも、特定のドメインから「どこへ行ったか」まで分かります。つまり、他のサイトのアフィリエイト売上がどこから発生しているのかも推測できます。

オーガニック検索分析
オーガニック検索とは、Googleなどの検索エンジンでの検索結果を指します(広告除く)。
この機能では、検索したドメイン(例えば、www.youtube.com)で、 Google検索ランキング上位のキーワードを引っこ抜くことができます。 競合他社が注力しているキーワードを特定したり、競合他社と差別化を図るためにキーワードを探す際に便利な機能です。
また、特定のキーワードで検索した際のランキングやランキングが変化したキーワードも確認できます。

キーワードギャップ
運営中のWebサイトと他のサイトを比較して、重複しているキーワードやこちらが欠けているキーワードを分析できます。
この分析により、今後アクセス数を増やすために注力すべきキーワード群を特定できます。

バックリンクギャップ
運営中のWebサイトと他のサイトを比較して、他のサイトへリンクを貼っているサイトで、運営中のWebサイトへのリンクがないものを抽出します。被リンクを意識して増やそうとしていないのであれば、この機能はあまり使わないかもしれません。

キーワード分析
SEO対策のうち、対象のキーワードから、どれだけのアクセスがくるか、想定できると便利です。キーワード分析のカテゴリには、その様なキーワードを探すための機能が揃っています。
キーワード概要
入力したキーワードを基に、Googleの1か月の検索ボリュームが表示されます。また、入力したキーワードに関連するキーワードとその検索ボリュームも確認できます。


Keyword Magic Tools
キーワードから、関連する他のキーワードを調べることができるツールです。特定のキーワードを狙って、集中して記事を作成したい場合におすすめです。
質問機能(入力したキーワードに対して、質問形式のクエリだけを抽出する機能)は、微妙。例えば、「プログラミング」を質問機能で検索すると、「Why!?プログラミング」という厚切りジェイソンがキャストのNHK番組関連のキーワードがでてきます。
Googleで検索されているクエリ(検索文字列)の8%は、質問形式だといわれています。英語圏をターゲットにするのであれば、この質問機能を使ってみてもよいかもです。

Position Tracking(ランクトラッキング)
運営中のサイトの検索順位をトラッキングする機能です。
サイト運営側からすると、現在のトラフィックに直結するため、一番重要な機能といっても過言ではありません。
主に以下の機能が提供されており、これからの対策を練りやすくしています:
- ランキング上位のキーワードの確認
- 登録しているキーワードのうち、1-3位、4-10位、11-20位、21-100位に入っているものの比率をグラフ化
- ランキングの平均と競合他社との比較
- キーワードカニバリゼーションの有無
- ランキングが変更したキーワードの確認
- 登録したキーワードのランキング変更時には、1日1回、メールで通知(ランキングに変更がない場合は、メール通知なし)
また、ランクトラッキング機能は、ほぼ2クリックで、主要な機能にたどり着ける様に設計されています。
他の製品と比較しても、使いやすさは抜群!個人的には、欧米のシェアの高さは、この操作性にあると思っています。


Keyword Manager
これまでキーワードとして登録したものの検索ボリュームやトレンドを最新化します。

Organic Traffic Insights
クリック率、セッション、オーガニック検索のパフォーマンスなどを1画面で確認できる強力な機能です。
内部的には、Google Analytics、Google Search Console及び、Semrushの3つのデータを使っています。
Google Data Studioを駆使すれば、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleを1レポートにまとめることができますが、レポートを作成する手間がかかるため、この機能を使った方がよいと思います。

LINK BUILDING(被リンク獲得)
被リンク(外部サイトから運用中のサイトへのリンク)を多く獲得していると、Googleの検索結果で上位にランキングしやすくなります。LINK BUILDINGのカテゴリには、被リンクを獲得するための支援機能が揃っています。
バックリンク(被リンク)分析
Webサイトへの被リンクを分析できます。
また、他サイトと運用中のWebサイトを比較して、被リンクを獲得できそうなサイトを抽出できます。
スパムからの被リンクを否認する機能もあり、怪しいサイトからの被リンクにより、googleでのランクダウンを避けることができます。

バックリンク Audit(監査)
現在運用中のサイトの被リンクをレビューしてくれる機能です。
僕が運用している別のWebアプリからブログに対してリンクを貼ったところ、危険なドメインとして認識されてしまいました(涙)。
怪しいサイトからの被リンクではない、とわかっている場合は、Semrushのアプリ上で該当リンクをホワイトリンク(安全なリンク)に設定できます。

ON PAGE & TECH SEO
Webサイトの改善ポイントが分かれば、更にgoogle検索結果のランキングを上げることができます。ON PAGE & TECH SEOのカテゴリには、現在運用中のサイトの改善点を指摘してくれる機能が揃っています。
Site Audit(Webサイト監査)
サイト診断を行ってくれる機能です。
具体的には、サイトのレスポンス(Core Web Vitals)やHTTPS実装の有無、クローラーがクロールしやすいサイトか、などを診断してくれます。
このブログの警告が多い(涙)のは、JavaScriptなどのファイルの圧縮を行っていないためです。速度的には問題がないので、一旦、現状を維持する方向で運用しています(言い訳)。

【日本語非対応】SEO Content Template(SEOコンテンツテンプレート)
コンテンツマーケティング ツールキットにあるSEO Content Templateは、SEOツールキットからもアクセスできます。
SEO Content Templateは、キーワードを入力すると、Google上位10位以内のページのコンテンツを分析してくれます。
その後、該当のキーワードを使ったコンテンツ作成について、SEOに配慮した推奨事項を提示してもらえます…が、日本語は対応していません(涙)。
On Page SEO Checker
URLを入れると、そのページに対して、推奨事項を提示してもらえます。

ソーシャルメディア
ソーシャルメディア ツールキットは、SNSへの自動投稿等を管理する機能を提供しています。
SNSダッシュボード
Twitter, Facebook, Instagram等のアカウントを連携できます。また、その連携状況を確認できます。

Social Media Poster
TwitterやInstagramなどのSNSへの予約投稿ができます。かなり便利です。
僕は、Twitterの予約投稿(特に朝)を重宝しています。画面には、予約投稿含めて、ツイートした日時がすべて出てきます。

コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティング ツールキットは、コンテンツを作成するための機能を提供しています。ただ、ほとんどが日本語に対応していません(涙)。
ブログ記事の外注機能(別途有料)もあり、かなり便利そうなのですが…。
また、Proライセンスでは、コンテンツマーケティング ツールキットは使用できません。Guruライセンス かBusinessライセンス のみで提供されています。
SEO Writing Assistant(SEO記事作成支援)
SEO Writing Assistantは、実際のブログの記事をコピペするだけで、SEO的にみて、良し悪しを判断→改善点を指摘してくれます。こちらは、日本語の記事でも、ちゃんとした改善点を指摘してくれます。
また、Google ドキュメントとWordpressを連携することができ、GoogleドキュメントやWordpressの記事を読み込み→改善の指摘をしてくれます。

その他
最後に、その他にSemrushが提供している機能を説明します。
レポート出力
レポート出力機能には、色々とテンプレートが用意されていて、大変便利です。
オーガニック検索順位や月次SEOレポートなどが簡単に出力できます。業務であれば、このまま使えるぐらいクオリティが高いです。

スマホ・タブレットアプリ
Semrushには、スマホ・タブレットアプリが提供されています。
スマホ・タブレットからブラウザでアクセスすることもできますが、やはり操作性はいまいち。
しかし、スマホ・タブレット用に最適化されたアプリは、操作性抜群!すぐに色々な情報にアクセスができて便利です。
ランクトラッキングのみの機能提供となっていますが、Ahrefにはスマホ・タブレット版はないので、個人的にはおすすめです。


Semrushの費用体系
Semrushの費用体系は、以下の通りです。Proライセンスが一番安くなっています。
個人の方は、毎月契約する必要はないので、1か月だけ契約して、集中して使う、という方法もありだと思います。
費用は、年々上がっている印象があります。

結論:「Semrush」は、デジタルマーケティング用の神ツール
Semrushは、デジタルマーケティングに必要な機能を包括したツールです。
一つのアプリでここまで包括しているものは他にはなく、それが海外で支持されている理由だと思います。
また、ここは重要なので、繰り返しますが、個人でサイト運用をされている方も、1か月だけ契約をして、集中的に使う方法もありです。
競合相手を自由に分析できるため、うまく使うことができれば、運用中のサイトの売り上げアップにも大きく貢献してくれます。1か月分の費用もすぐに回収できると思います。
今使っている順位チェックツールでは確認できないデータが必要になったら、一か月契約してみて、使ってみてはいかがでしょうか。
Semrushはこちらからどうぞ。
Semrushには無料版もあります。
サイト運用を始めたての頃は、無料版でも十分使える内容となっています。無料版の詳細は「Semrushが熱い!無料版でも使えるSEO分析ツール」で説明していますので、もしよければご確認ください。
以上です。