OpenPhoneは、世界中どこからでも、アメリカの電話番号を取得できるサービスです。
アメリカのWebアプリやスマホアプリを使用する時、SMS認証が必要になる場合があります。SMSを受信するためには、アメリカの電話番号が必要になりますが、残念ながら日本からアメリカの電話番号は取得できません。
そんな時は、OpenPhoneの出番です。
本記事では、OpenPhoneというサービスを使用して、アメリカの電話番号を無料で取得する方法を説明します。また、OpenPhoneとはどの様なサービスなのか、OpenPhoneの使い方や不要になった場合の解約方法も併せて説明します。
アメリカの電話番号が必要となるケース
アメリカの電話番号が必要になるケースは、以下の通りです:
- アメリカ限定のサービスを使用する場合
- 日本や他国からアメリカの確定申告をする場合
- アメリカの企業にアメリカの電話番号で問い合わせをしたい場合
それぞれのケースを詳しく説明します。また、番外編として、アメリカの電話番号がなくても、問い合わせができるケースも紹介します。
アメリカ限定のサービスを使用する場合
最新のサービスは、アメリカのベンチャー企業が、アメリカで開始するケースが多く見られます。
例えば、Uber社が立ち上げたUber Eatsのサービスは、2014年にアメリカでサービス提供が開始されましたが、日本の一部地域がサービスが開始したのは2016年からです。
この様に、先進的なサービスはアメリカで開始されることが多く、サービスを利用するには、ユーザ登録時にアメリカ電話番号でのSMS認証が必要なケースがほとんどです。SMS認証とは、携帯メールにパスワードやワンタイムパスワードが送られてくるあれのことです。
SMS認証には、アメリカのSIMカードや携帯番号が必要となり、アメリカにいない人にとっては大変。
しかし、OpenPhoneを使えば、無料でアメリカの携帯番号をゲットでき、SMSも送受信できます。これでアメリカ電話番号でSMS認証が求められても、難なく対応できます。
日本からアメリカの確定申告をする場合
日本からアメリカの確定申告をする場合、郵送か電子申請の2種類になります。
郵送だと、封筒に入れたり、郵便局で手続きをする手間やお金がかかりますが、電子申請であれば期限ぎりぎりまで確定申告ができます。
また、申請情報に誤りがあっても、メールですぐに教えてくれます。
しかし、電子申請でやっかいなのは、毎年利用者登録をする必要があること。利用者登録は簡単にできますが、アメリカの電話番号とSMS認証が必要です。
OpenPhoneを使えば、無料でアメリカの携帯番号をゲットできるため、SMS認証もできる様になり、アメリカの確定申告を電子申請にてできる様になります。
アメリカの企業にアメリカの電話番号で問い合わせをしたい場合
アメリカの企業に問い合わせる時に、アメリカの電話番号が必要になるケースがあります。
OpenPhoneは、この様なちょっとした問い合わせの時にでも、無料で、気軽に使えるので大変便利です。
アメリカ政府に問い合わせる場合は、電話番号は不要なケースも
これはあまり知られていない情報なのですが、アメリカ政府への問い合わせは、電話番号不要で、無料でできる場合があります。
例えば、Skypeを使用すれば、日本からアメリカの国税庁に、無料で電話をかけることができます。
緊急で日本からアメリカに問い合わせをしたい場合は便利なので、覚えておいて損はないでしょう。
OpenPhoneの登録方法
これまでに説明した通りOpenPhoneは、アメリカの電話番号を無料で取得するためのアプリです。
アメリカの確定申告のオンライン申請からアメリカの新サービスの利用まで、幅広く使えます。
ここでは、OpenPhoneの登録方法を説明します。OpenPhoneの登録はとても簡単です。以下に詳細を示します。
登録時にクレジットカードが必要となりますが、7日間の試用期間内であれば解約できます。具体的な解約手順は「OpenPhoneの使い方」で説明します。
OpenPhoneのトップページへ遷移
ブラウザからOpenPhoneのサイトへ行き、画面右上の「Try for free」を選択します。
Googleアカウントでログイン
OpenPhoneのログイン画面が表示されます。ここではすでにお持ちのGoogleアカウントでログインする想定で進めます。画面上の「Continue with Google」を選択してください。
使用用途を設定
OpenPhoneの使用用途を設定します。ここでは、個人利用する前提として「For personal use」を選択します。
使用目的を設定
OpenPhoneの利用目的をプルダウンから選択します。利用目的は選択しなくても進めるため、ここでは何も選択せず「Continue」ボタンを選択します。
OpenPhoneユーザ認証用の携帯番号を設定
OpenPhoneのユーザ認証(ワンタイムパスワード認証)を行うため、お持ちの携帯電話番号を入力し「Send Code」ボタンを選択します。
日本の携帯番号の場合は「+81」をつけて、頭のゼロを外し、その後に携帯番号を入力してください。
携帯番号が「090 1234 5678」であれば「+81 90 1234 5678」となります。
ワンタイムパスワードを入力
自分の携帯にワンタイムパスワードが届いていますので、その数値を画面に入力し「Verify」ボタンを選択します。
OpenPhoneで使用する電話番号の確認
OpenPhoneで使用する電話番号を選択します(OpenPhoneで新規電話番号を取得するか、既存の電話番号をOpenPhoneで使える様にするか)。
ここでは「Brand new number」(OpenPhoneで新規番号を取得する)を選択します。
割り振られた電話番号を確認
OpenPhoneに割り振られた電話番号が表示されます。以下画像のエリアコード417は、ミズーリ州の電話番号となります。
もし異なる番号がよければ「Pick a different number」を選択します。
ここでは試しに「Pick a different number」を選択してみます。以下の様に、都市の名前(city name)か電話番号(digits)で好みの電話番号に絞り込むことができます。
プランの選択
OpenPhoneプランを選択します。どちらを選択しても、7日以内に登録したクレジットカードを解除すれば、支払いは発生しません。ここでは「Business」プランを選択します。
OpenPhoneは、プランを改定して、Standardプラン→Starterプラン($15)、Premiumプラン→Businessプラン($23)とプラン名を変更しました。
支払い情報の入力
OpenPhoneの支払い情報の詳細を入力し、画面下部の「Start your 7-day free trial」ボタンを選択します。今日から7日の間に解約をすれば、支払いは発生しませんので、一旦入力します(キャンセルする方法も下部で説明しています。すぐにキャンセルしても、7日間は使用できます)。
パスワードの登録
支払い情報を入力した後は、パスワードを登録します。パスワードを登録しなくても、メールやSMS認証でログインできるため、ここでは「Skip and finish」ボタンを選択します(新しくパスワードを設定すると、パスワードの管理が大変になるだけです…)。
OpenPhoneメイン画面の表示
OpenPhoneメイン画面が表示されます。クラッカーが画面に表示されます。
OpenPhoneの使い方
ここでは、ブラウザ版OpenPhoneの使い方を説明します。OpenPhoneは、パソコンから電話をかけることやSMSを受信できます。
アメリカやカナダへは電話かけ放題となりますが、日本などに国際電話をかける場合は、別途費用が発生します。
OpenPhoneは、スマホ版(iPhone版やAndroid版)もあるので、ぜひスマホにも入れて使いこなしてくださいね(ここでは、パソコンのブラウザ版の使い方を説明します)。
連絡先の管理
スマホと同じ様に、OpenPhoneでは連絡先を管理できます。左メニューの「Contacts」から連絡先を表示し、連絡先を登録、編集、削除できます。
SMSの送受信
自分のOpenPhoneの番号に送信されたSMSは、履歴一覧に表示されます。
それぞれにSMSで返信することもできます。
電話をかける
OpenPhoneは、電話をかけることもできます。
メニューのContactsから電話をかけることやInboxesからかけることもできます。
Inboxesから電話をかけるときは、電話番号を入力するか、Contactsにある名前を指定して電話をかけます。電話は、Mute状態でかけることも、最初から会話ができる状態でかけることもできます。
以下の様にブラウザから電話をかける形になりますが、画面左上のポップにある「マイクを使用する」を「許可する」とした上で使用してください(ブロックすると、こちらの声が相手に伝わりません)。
OpenPhoneの解約方法
OpenPhoneを最初に利用する時にクレジットカードを登録します。最初の7日間は試用期間となるため、この間にクレジットカードの登録を解除すれば、費用は一切かかりません。
アメリカのサービスを利用する際、初回のSMS認証をするためだけにOpenPhoneを使用する場合は、クレジットカードを登録→アカウント作成後、すぐにクレジットカードを解約することをおすすめします。
クレジットカードをすぐに解約しても、試用期間中(最初の7日間)は、OpenPhoneのサービスを使用できます。
解除忘れの危険性もなくなるため、1回だけアメリカ電話番号でSMS認証したい場合は、アカウント作成後、すぐにクレジットカードの登録を解除するようにしましょう。OpenPhoneの解約手順を以下に示します。
解約画面に遷移
メイン画面の「Settings」→「Plan & billing」→画面下にスクロール→「End free trial」(赤ボタン)を選択します。
表示されるポップアップで解約確定
次に表示されるポップアップ上で「No longer needed」を選択し、「Single use」をプルダウンから選択。
最後に「Cancel subscription」ボタン(赤ボタン)を選択すれば解約完了です。
解約が完了すると以下の様に「Plan & billing」画面に戻ります。
登録したアカウントは消されずに残るため、再度OpenPhoneを使用したい場合は、この画面の中の「Update Credit Card」を選択して、必要なクレジットカード情報を入力すれば課金され、使用できる状態となります。
OpenPhoneに関するよくある質問
ここでは、OpenPhoneに関するよくある質問にお答えします。
OpenPhoneはどこの企業ですか?
OpenPhoneは、2018年にアメリカに設立されたベンチャー企業です。
イラン人CEOのMahyar Raissi(男性)とウクライナ人COOのDaryna Kulya(女性)の夫婦が立ち上げました。
素敵な夫婦ですね。
日本語版はありますか?
2023年7月現在、OpenPhoneの日本語版サービスは提供されていません(OpenPhoneが対象としている電話番号がアメリカ国内のため、今後も日本語版が提供される可能性は低いと思われます)。
無料で使用する場合の注意点
無料で使用する場合でも、一旦はクレジットカード番号を登録する必要があります。
クレジットカード番号登録後、7日間は試用期間となりますので、無料で試したい方は、この期間中に必ず、クレジットカード番号を解除する様にしてください。
OpenPhoneはどの様な時に活躍しますか?
OpenPhoneは、アメリカ限定の先進的なサービスを使いたい場合にその威力を発揮します。
最新のサービスが日本に上陸するまで待ちきれない方は、OpenPhoneを使用して、新サービスを試してみてください。
また、アメリカ国外からアメリカの確定申告をする場合にも使用できます。
OpenPhoneでアメリカ以外の電話番号を取得できますか?
OpenPhoneは、カナダの電話番号も無料で取得できます。
詳細は別の記事に「OpenPhoneでカナダの電話番号を無料で取得する方法」にまとめていますので、こちらをご確認ください。
OpenPhoneを安く契約する方法はありますか?
実は当サイト経由でOpenPhoneのサービスを契約した場合、最初の3か月は10%オフとなります。本記事のどこからOpenPhoneにアクセスしても、最初の3か月は10%オフが適用されますので、もしよければどうぞ。
その他アメリカのサービスを利用する際に必要となるツール:VPN
ここでは、OpenPhone以外にも、アメリカのサービスを利用する際に必要となるツール「VPN」を紹介します。VPNを使用すれば、ジオブロックを解除できます。
ジオブロックとは、アクセスできる地域を限定して、指定した地域以外からアクセスがあった場合は、アクセスをブロックするサービスです。例えば、Netflixのジブリ作品は日本では閲覧できませんが、韓国、カナダ、フランスなどから閲覧できます。
新サービスがジオブロックをしている場合は、そもそも日本からアクセスできませんが、VPNがあればジオブロックを解除して、新サービスを体験できます。
OpenPhoneと組み合わせて使うことにより、幅広くアメリカ限定のサービスを使うことができる様になります。
VPNでのおすすめは「NordVPN(ノードVPN)」です。詳細は「神VPN:NordVPNを徹底的に解説!機能一覧と熱い使い方」をご確認ください。
OpenPhoneとVPNを組み合わせて、快適に新サービスを利用しましょう。
以上です。