あまり知られていませんが、googleやbingの様な検索エンジンではダークウェブを検索できません。ダークウェブを検索するためには、ダークウェブ専用の検索エンジンを使用する必要があります。
ダークウェブ用の検索エンジンは、ダークウェブに特化した「やばい検索エンジン」だといえるでしょう。
普通のインターネットでは、ダークウェブの検索エンジンは紹介していませんが、本記事ではダークウェブ内を探索できる「やばい検索エンジン」をご紹介します。
ダークウェブ内のサイトへは、自己責任でアクセスしてください。更に、本記事の最後で説明しているNordVPN(ノードVPN)とノートン 360を入れた状態で、ダークウェブにアクセスする様にしましょう。
また、ダークウェブにアクセスするには、Torブラウザが必要です。Torブラウザに関しては「匿名性重視のTorブラウザ:ダウンロード~使い方まで(日本語版)」で使い方を詳しく説明しています。興味のある方はこちらもどうぞ。
ダークウェブの歴史や入り方について、詳しく知りたい方は「ダークウェブの入り方」をまずはご確認ください。
ダークウェブの検索エンジンはすべてやばい?
我々がインターネットを検索する際にGoogleが必要な様に、ダークウェブを検索する際にも、検索エンジンが必要となります。
Googleは、インターネット上にあるサイトにアクセスしやすくするためのツールであり、GoogleのサイトやGoogleの検索結果そのものに害はありません。それと同様に、ダークウェブ上にある検索エンジンや検索エンジンの結果はやばくありません。
やばいのは、検索エンジンの結果から「アクセスできるダークウェブサイト」です。
詳細は、以下で説明します:
実はダークウェブの仕組み自体はクリーン
ダークウェブの仕組み自体は、インターネットと同様にクリーンです。
ダークウェブは現在3つ存在しており、その中でも一番大きいものはTor(トーア)と呼ばれています。Torは「U.S. Naval Research Laboratory」(アメリカ海軍調査研究所、NRL)が開発したもので、現在もオープンソースとして開発・研究が続けられています。
ダークウェブは「不正が横行し、違法性の高い物を取引する危険な空間」というイメージが定着していますが、Torは「匿名性を維持したまま、情報提供ができる仕組み」として当初は構築されました。
Torに関する技術的な仕組みや誕生した背景は、本記事の趣旨とは離れるためここでは説明しませんが、更に知りたい方は「Torとは?最強の匿名化ツール」をご確認ください。
また、Torを使用してダークウェブにアクセスするには、無料のTorブラウザが必要になります。Torブラウザに関しては「匿名性重視のTorブラウザ:ダウンロード~使い方まで(日本語版)」で使い方を詳しく説明しています。興味のある方はこちらもどうぞ。
世間がダークウェブに対して危険なイメージを持つ様になった理由の一つは「匿名性を維持したまま、情報提供ができる仕組み」を悪用して、違法性の高い商品を売買するためのサイトが登場したためです。
ダークウェブ内の探索を可能にする検索エンジンの仕組みはgoogleと変わらない
みんながよく使うGoogle検索エンジンの役割はたった一つ。
インターネット上に点在するウェブサイトから、ユーザの検索意図に合致したものを一覧表示して、求めている情報に素早くアクセスできるようにすることです。
これと全く同じことがダークウェブの検索エンジンにもいえます。
ダークウェブの検索エンジンは、ダークウェブ上に点在するウェブサイトから、ユーザの検索意図に合致したものを一覧表示して、素早くアクセスできるようにしたものです。ダークウェブ上のサイトを簡単に検索できる仕組みを提供しているだけで、やばいことは一切ありません。
やばいといわれている理由は、ダークウェブの検索エンジンからアクセスできるサイトが関係しています。
ダークウェブのやばい検索エンジン。何がやばいの?
ダークウェブの検索エンジンは、やばいことは一切ないとお伝えしました。
それでは、なぜ、ダークウェブの検索エンジンがやばいといわれているのでしょうか。
それは、ダークウェブの検索エンジンが、違法性の高いものやサービスを提供している「ダークウェブ上のサイト」を検索できるためです。
違法性の高いものやサービスを提供しているダークウェブ上のサイトは、マーケットプレイスといわれており、危険な薬物はもちろん、他人のクレジットカード番号や拳銃といったものが売買されており、購入すると法に触れる可能性があります。
その様なサイトへアクセスする手段を提供しているため、ダークウェブの検索エンジンはやばいといわれているのです。
ダークウェブ上の「やばい」検索エンジン5選
ここからは、ダークウェブ上の検索エンジンを5つ紹介します:
- Ahmia
- Haystak
- Torch
- DuckDuckGo
- The Hidden Wiki
上記の検索エンジンはどれも名が通ったものですが、ダークウェブ上の危険でヤバいサイトも検索できてしまうため、アクセスする際は十分に気を付けてください。
ダークウェブのサイトは、検索エンジンも含めて、以下の様にランダムな文字列となっているので、記録することはほぼ不可能です:
https://www.nytimesn7cgmftshazwhfgzm37qxb44r64ytbb2dj3x62d2lljsciiyd.onion/
(上記はダークウェブ上にあるニューヨーク・タイムズ社のウェブサイトです)
そのため、これから紹介するダークウェブ上の検索エンジンのアドレスをコピーして、Torブラウザに貼り付けてアクセスすることをおすすめします。
また、前述の通り、ダークウェブにアクセスするには、無料のTorブラウザが必要になります。
繰り返しになりますが、ダークウェブへのアクセスは自己責任でお願いします。また、本記事の最後で説明しているNordVPN(ノードVPN)とノートン 360は入れてからダークウェブにアクセスする様にしましょう。
Ahmia
http://juhanurmihxlp77nkq76byazcldy2hlmovfu2epvl5ankdibsot4csyd.onion/
Ahmiaは、2014 Google Summer of Codeで開発されたダークウェブの検索エンジンです。
Google Summer of Code (Googleサマーオブコード 略称GSoC)は、フリーソフトウェアやオープンソースのプロジェクトで、その年の夏の期間中、課題をクリアした人達に賞金を支払う制度です。名前の通り、スポンサーはGoogleとなっています。
また、Ahmiaは、Torネットワークの開発を続けるTor Projectが正式にサポートしていました。
Ahmiaの特長は、Chromeなどの通常のブラウザからダークウェブのサイトを検索できる点です(もちろん、ダークウェブ内からも検索できます)。
通常のブラウザからは、こちらからアクセスできます。ただし、通常のブラウザからは、ダークウェブのサイトを検索できても、アクセスまではできません。
Ahmiaのソースコードなどは、github上に公開されており、誰でもインストール・公開できる様になっています。
Haystak
http://haystak5njsmn2hqkewecpaxetahtwhsbsa64jom2k22z5afxhnpxfid.onion/
ダークウェブの検索エンジンといえば、Haystak。
無料版と有料版が用意されており、無料版では広告が表示される様になっています。
無料版は、ダークウェブ上の広告を表示していますが、怪しい広告も存在します。そのため、アクセスする場合は誤って広告をクリックしない様に注意してください。
Torch
http://xmh57jrknzkhv6y3ls3ubitzfqnkrwxhopf5aygthi7d6rplyvk3noyd.onion/
ダークウェブを検索できる検索エンジンとして有名なTorch。
Torchの画面は、Googleの様にシンプルなデザインとなっています。現在も、ダークウェブ内のサイトを活発にインデックス(収集)しており、ダークウェブ上では軽快に動作する数少ないサイトの一つです。
インデックス量は、ダークウェブの検索エンジンのトップクラスです。ダークウェブの検索エンジンとしては、おすすめですが、危険サイトのフィルタリングを行わないため、検索結果に怪しい、危険なサイトが表示されることもあります。
また、Torchのトップ画面にある広告はクリックしない方が安全でしょう。
DuckDuckGo
「個人情報を収集しない検索エンジン」として人気のDuckDuckGo。
Torブラウザのデフォルト検索エンジンにもなっており、ダークウェブ界でも人気です。
DuckDuckGoは、ダークウェブ検索用のサイトも公開しています。
DuckDuckGoの詳細は「DuckDuckGo(ダックダックゴー)とは: Googleとは真逆の検索エンジン」で説明していますので、もしよければご確認ください。
The Hidden Wiki
Wiki形式(Wikipediaの形式)で、誰でも編集ができる形でアクセス数を獲得していったThe Hidden Wiki。
当初のThe Hidden Wikiは、Operation Onymousにより既に差し押さえられていますが、Wiki自体は簡単に環境を構築して運用できるため、同様のサイトがダークウェブ上には多数存在します。
Operation Onymousについては「FELEGによるダークウェブ取り締まりの現状と成果」で詳細を説明していますので、もしよければどうぞ。
ダークウェブにはツールをフル活用して安全にアクセスしよう
これまでに紹介したダークウェブ上のサイトは、無料のTorブラウザさえあれば、誰でもアクセスできます。
繰り返しになりますが、ダークウェブにアクセスする際の注意点は「セキュリティ」。
VPNとアンチウィルスソフトは必ず入れてからダークウェブにアクセスする様にしてください。
ダークウェブにアクセスする時に使いたいVPN
VPNを入れることで、通信元を隠すことができます。これにより、万が一、ダークウェブからアクセス元をハッカーによりトラッキングされたとしても、彼らがたどれるのはVPNサーバまでとなります。
大手VPNプロバイダであれば、世界中からVPNサーバが利用されています。そのため、ダークウェブから自分のパソコンにアクセスが届く前に、VPNサーバの強固なセキュリティで守られるメリットもあります。
VPNのオススメは、世界大手のNordVPN(ノードVPN)です。
世界中にVPNサーバがあり、セキュリティもしっかりしています。また、世界中どこのVPNサーバにアクセスしても、ある程度のスピードが出ます。
怪しいウィルスに感染しないためのアンチウィルスソフト
アンチウィルスソフト。誤って危険なサイトにアクセスすると、使用しているパソコンにウィルスが入る可能性もあります。
そんな危険を排除するため、アンチウィルソフトは入れておくべきでしょう。おすすめは、軽快で、実績のあるノートン 360です。自分は、ノートンを20年以上愛用しています。
ノートン 360へはこちらからどうぞ。
なお、「マカフィー(McAfee)は「いらない」!即削除しても問題ありません」で詳細は説明していますが、マカフィーはおすすめしません。
これらツールを入れて、有効化した後、ダークウェブのサイトにアクセスする様にしましょう。
また、繰り返しになりますが、ダークウェブへのアクセスは個人の責任でお願いいたします。
以上です。