えだまめVPN。
規模は小さいですが、知る人ぞ知る、中国に特化した「使える」VPNです。
えだまめVPNの特長は以下4点あり、魅力的なVPNサービスとなっています:
- 中国に特化したVPN(中国から規制されているFacebookやTwitterなどにアクセスできる)
- 通信量制限なし
- 接続台数制限なし
- YouTube、Netflix、TVer、アマプラ、DAZNなどが視聴可能
また、中国国内でVPNを使用する場合、複数のVPNプロバイダと契約しておくことが必須となります。
これは、中国当局が「強引に」「特定のVPNプロバイダ」の通信を拒否するケースがあるため。
そのため、中国国内から日本や海外のサイトにアクセスするには、
- えだまめVPNの様に「中国当局にもひっかかりにくい」マイナーなVPNプロバイダを1つ
- 大手VPNプロバイダを1つ
合計2つのVPNプロバイダを契約することをおすすめします。
大手VPNプロバイダとしておすすめするのは、NordVPN(ノードVPN)です。NordVPNの詳細は「NordVPNを徹底的に解説」で説明しています。
本記事では、えだまめVPNの特長・メリットとデメリットをお伝えします。また、NordVPNがあれば、えだまめVPNのデメリットのほぼすべてを打ち消してくれます。その理由も併せて説明します。
えだまめVPNの特長とメリット
えだまめVPNは、他の有料VPNにはあまりない特長やメリットがあります。それらを中心に紹介します:
中国に特化したVPN
中国は金盾(Great Firewall)というファイアウォールを使用して、中国全土の通信を制限しています。これにより、中国国外への通信を厳しく制限しています。
具体的には、Facebook、Twitter、Lineなど、また一部のGoogleサービスなども規制対象となっており、中国国内からこれらのサービスへはアクセスできません。
金盾を回避するためには、サーバなどのリソースを調達するための膨大な資金が必要となります。
この様なリソースを確保した有料VPNは、NordVPN、SurfsharkやExpressVPNなどが有名です。ただ、それでも、一時的にこれらVPNを使用しても、中国国外へのアクセスが制限される場合があります。
その点、えだまめVPNは、利用者の絶対数が少ないため、中国の金盾に制限される可能性はきわめて低いと考えられます。これが、えだまめVPNを利用する大きな特長であり、メリットです。
ただ、金盾がパケットを確認すればVPN通信だということが分かるため、万が一のことを考えて、えだまめVPNに加えて、他にも有料VPNを契約することを強くおすすめします。おすすめは、大手VPNプロバイダのNordVPNです。
通信量制限なし
有料VPNには、通信量を制限しているものがあります。例えば、250MBまでなど。えだまめVPNは、通信量の制限なしのため、この様な心配なく使えます。
ただ、最近の有料VPNは、ほぼ間違いなく、通信量制限がないため、この特長・メリットは、だんだん薄れてきている様に思います。
接続台数制限なし
えだまめVPNには、接続台数の制限がありません。通常の有料VPNであれば、1契約の接続台数を5台や6台に制限しているのですが、えだまめVPNにはその制限がありません。
また、他の有料VPN同様に、WindowsやMacはもちろん、iPhoneやAndroidなどのスマホにも対応しています。
YouTube、Netflix、TVer、アマプラ、DAZNなどが視聴可能
有料VPNを使用するメリットの一つに、ジオブロ(ジオブロック、国や地域によりアクセスできるコンテンツを制限する機能)回避があります。
ジオブロ回避ができれば、Netflixでジブリ作品を閲覧することも可能になります(日本国内からは、Netflixでジブリ作品を閲覧できない様になっています)。
ジオブロ回避は、有料VPNの得意とするところですが、NetflixやYouTubeなどはアクセス元の制限を強化しています。特に大手有料VPNのジオブロ回避に注力していますが、マイナーなえだまめVPNであれば、ジオブロ回避がNetflixやYouTubeなどに制限される心配はまずないでしょう。
えだまめVPNのデメリット
えだまめVPNには、メリットがある一方で、デメリットもあります。
ここでは、えだまめVPNを他のVPNと比較した際のデメリットを説明します。
中国以外からのアクセスには弱い
えだまめVPNは、中国から中国国外へアクセスできることを謳っているため、他の国へのアクセス(例えば、日本からアフリカなど)は強くありません。
アジア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパなどからも快適にアクセスできるVPNサービスを構築しようとすると、膨大なリソースが必要となり、それに見合った資金が必要となります。
豊富な資金を元に、世界各国に展開しているVPNサービスとして有名なものは、NordVPNとなります。NordVPNであれば、世界中にサーバを設置しており、その数は5000台以上となっています。
限定的なインフラ
えだまめVPNが稼働しているサーバ台数は公開されていませんが、中国以外からのアクセスには弱いため、数千規模のサーバは所有していないと思われます。
VPNサービスの快適さは、サーバを設置している国の数・サーバ台数と比例するため、ユーザ数が増えると、通信速度も低下していきます。
上記で説明した通り、NordVPNであれば、インフラ面には心配はありません。
無料のVPNアプリをクライアントにインストールするなど、設定が煩雑
えだまめVPNを使用するには、PCやスマホに、無料のVPNアプリをインストールする必要があります。
VPNアプリを入れて設定後、初めて使える様になるため、VPN関連の設定がわからない方には、ハードルが高いと思われます。
NordVPNであれば、1つのアプリをスマホに入れれば、初心者でもすぐに使用できるため、安心です。
限定的なノーログポリシー
えだまめVPNは、日本を拠点としているため、日本の法律に順守する必要があります。
そのため、日本の当局による開示命令があれば、通信ログを開示する義務があります。
NordVPNやExpressVPNは、通信ログを開示しなくてよい国を拠点としているため、どこから開示請求があっても、開示する義務はありません。
過去に、ExpressVPNに対してトルコ当局がアクセスログの開示要求があった時も、ノーログポリシーを貫いているため、トルコ当局が差し押さえたサーバのどこにも、アクセスログは保存されていませんでした(詳細は「」をご確認ください)。
上記以外にも、他の大手VPNと比較すると、Wireguardなどの最新のVPNプロトコルをサポートしていないなどが、えだまめVPNを使用するデメリットとして挙げることができます。
また、えだまめVPNのデメリットは、上記の通り、すべてNordVPNがあれば解消できます。
中国に最適な「えだまめVPN」、バックアップ用「NordVPN」の組み合わせがおすすめ
えだまめVPNは、上記の通り、中国国内から日本や海外のサービスを使用する時には便利なVPNプロバイダです。
今後も中国当局からアクセス制限される可能性は極めて低いと思われる優良VPNプロバイダといえるでしょう。
ただ、中国が特殊な国だと考えれば、VPNプロバイダ1つだけだと、どうしても心配になります。
そこで、大手VPNプロバイダ NordVPNも契約することをおすすめします。これまでに説明した通り、NordVPNであれば、日本はもちろん、中国国内でも、海外のサーバにアクセスできるリソースが揃っています。
NordVPNの詳細は「NordVPNを徹底的に解説」をご確認ください。
えだまめVPNが万が一使えなくなっても、NordVPNが使える可能性が高い。NordVPNを普段使用するVPNにして、万が一の時に備えて、えだまめVPNを使用する、という風にしてもよいかもしれません。
えだまめVPNとNordVPNを使いこなし、中国でも快適なネットライフを送りましょう。
以上です。