こんにちは、ケニーです。
ビジネス書の読者:ビジネス書の邦訳版を読んでいるけど、原書にもなんて書いてあるか知りたいな。ただ、邦訳版を読んでるし、あえて原書を読む必要はないかな?
こんな疑問にTOEIC985の僕が回答します。
ビジネス書といわれているものは、原書が英語のものが多くあります。7つの習慣(スティーブン R. コヴィー)、積極的考え方の力(ノーマン ビンセント ピール)、思考は現実化する(ナポレオン ヒル)・・・などなど。
ビジネス書の邦訳版が出版されている場合、大多数の人はそちらを読んでいると思います。しかし、少しでも英語ができる方は、原書を読むことをおすすめします。本記事では、「7つの習慣」をベースに、その具体的な理由を説明します。
この記事は、こんな人向けです
・ビジネス書の原書(英語)を読もうか悩んでいる人
・ビジネス書の原書(英語)を読もうとしているが、読めるか不安な人
邦訳版は、完訳版ではない

邦訳版は、原書を忠実に翻訳しているわけではありません。出版社などが翻訳しないと判断した結果、原書には記載があるけれど、邦訳版にはその翻訳を載せずに出版されることが多々あります。
例えば、今は、新卒の社会人に対しても課題図書として課されることもある「7つの習慣」。2013年にようやく完訳版が出版されましたが、それまでは、主要な部分を翻訳したものが出版されていました。
完訳版であっても、すべてが原書と同じではない

邦訳版には、著者以外の思惑が入ります。例えば、邦訳版に掲載される推薦文は、その国に馴染みのある方のコメントを優先して載せる傾向があります。それ自体は、物理的・心理的に読者に近い人のコメントを載せることで、親近感を抱かせたり、興味を持ってもらったりできるため、悪いことではありません。
7つの習慣であれば、日本の政治家や社長のコメントが掲載されているため、同じ日本人であれば、親近感が湧くと思います。しかし、その国に馴染みのある方のコメントを優先するあまり、原書にある推薦者の言葉が消されてしまうことも多くあります。
7つの習慣の序文には、7つの習慣を推薦する方のコメントが載っていますが、原書ではこの中に、ポジティブシンキングの元祖、ノーマン・ヴィンセント・ピール牧師のコメントが載っています。このコメントは、邦訳版や完訳版には載っていません。
I am reading it with profit... It is most thoughtful and enlightening
From the book : THE 7 HABITS OF HIGHLY EFFECTIVE PEOPLE - Praise for The Seven Habits Of Highly Effective People by Stephen R. Covey
和訳:私は、役に立つ情報を得ながら読んでいます…。この本は最も思慮深く、啓発的な内容となっています。
上記は、Google ブックスより確認できます。
ノーマン・ヴィンセント・ピール牧師は、ポジティブ・シンキングの元祖といわれ、「積極的考え方の力」(原題:The Power of Positive Thinking)を執筆しています。この本の影響を強く受けた人の中には、トランプ元大統領も含まれており、自伝の中で説明しています。
なお、「積極的考え方の力」に関しても、原書と異なる部分が多々ある内容となっています。元々出版されていた邦訳版が絶版になってしまい、2012年に新訳版が出版されています。原書も、絶版のものも、キリスト教の色が強く出た内容となっていましたが、新訳版は、キリスト教色が薄くなった内容となっています。
日本人にとっては、新訳版の方が読みやすくなっていると思いますが、原書を読むと、キリスト教色の強さに驚くと思います。
結論:ビジネス書は、原書も読むと幅が広がる

上記の通り、英語が原書のビジネス書で、日本でも読者の多いものは、原書も読むことをおすすめします。原書を読むことにより、邦訳版だけでは難しかった深い理解が得られる様になります。
なお、ビジネス書は、邦訳版でも原書でも、読み方が分かれば、そこまで難しくありません。特に、邦訳版も持っていれば、邦訳版と原書を照らし合わせながら読むことで、理解が深まります。
最初だけ少し根気が必要になりますが、それを乗り越えることができれば、英語の原書も読める様になります。その頃には、インターネット上の情報も、英語で収集できる様になっていると思います。インターネット上では、英語の方が情報量が多いため、収集できる情報量が増え、その結果、自分の可能性を大きく広げることができます。
以上です。