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Rewards For Justice - Torが支える報酬プログラム

Rewards For Justiceロゴ
(Image courtesy of the US government, Rewards For Justice)
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(Image courtesy of the US government, Rewards For Justice)

Rewards For Justice(正義への報酬)は、アメリカがテロや国際犯罪に対抗するためにできた報酬プログラムです。

Rewards For Justiceは、1984年に設立されて以来、アメリカの国家安全保障を守り、テロリストや犯罪者の逮捕につながる情報提供者に報酬を支払ってきました。公式な情報では、1984年からこれまでに2.5億ドル以上が報奨金として支払われています。

この記事では、Rewards For Justiceの概要、仕組み、成功事例、Rewards For Justiceを支える通報の技術的な仕組みについて詳しく説明します。

Rewards For Justiceには日本語サイトがあり「Rewards For Justice(日本語)」からアクセスできます。

日本語のサイトは驚くほど翻訳精度が低く、また一部のページは翻訳されていないため「Rewards For Justice(英語)」のサイトにアクセスすることをオススメします。

Rewards For Justiceとは?

Image courtesy of the US government, Rewards For Justice
Image courtesy of the US government, Rewards For Justice

Rewards For Justiceは米国国務省の外交保安局(Bureau of Diplomatic Security)が運営するプログラムで「1984年国際テロ対策法(Public Law 98-533)」に基づいて設立されました。

Rewards For Justiceの目的は、以下の情報提供者に報奨金を提供することです。情報提供者には、最大2,500万ドル(1ドル=150円の場合37.5億円)もの報酬を提供することがあり、これまでに1億ドル以上を70人以上に支払っています。

  • アメリカ国民の命を守る情報
  • アメリカ国家の安全保障の目標達成に向けた有益な情報

Rewards For Justiceでは、具体的には、次のカテゴリの情報提供者に報酬金を支払います。

  • テロ行為
  • アメリカ選挙に対する外国の干渉
  • 悪意あるサイバー活動
  • 北朝鮮

それぞれを詳しく説明します。

報酬金の対象となる情報:テロ行為

アメリカ国民または、国内外のアメリカ資産・財産へのテロ行為に関しては、以下の情報提供に対して報酬金が支払われます。

  • テロ行為を計画・実行・支援・企てる者の逮捕または有罪判決につながる情報
  • テロ行為の発生を未然に防ぐ情報
  • 主要なテロ指導者の特定または、所在に関する情報
  • 外国テロ組織の活動資金を停止に追い込むための情報。身代金目的の誘拐ネットワーク・誘拐事件を防ぐ情報を含む

報酬金の対象となる情報:アメリカ選挙に対する外国の干渉

アメリカ選挙への干渉に故意に関与、または現在関与している外国人の特定または所在につながる情報(連邦刑法、投票権法、または選挙資金法に違反する活動を含む)に対して報酬金が支払われます。

ここでの「干渉」には、外国政府や犯罪組織もしくは、それらと連携して活動する者も含まれます。また、米国選挙への外国の干渉行為を未然に防止する情報も対象となります。

報酬金の対象となる情報:悪意あるサイバー活動

外国政府の指示または管理下で行動し、コンピュータ詐欺及び不正アクセス防止法の違反を助長した個人を特定する情報に対して、報酬金が支払われます。その個人の所在に関する情報も報酬金の対象となります。外国による選挙干渉も対象に含まれます。

報酬金の対象となる情報:北朝鮮

北朝鮮に関する以下の情報提供が報酬金の対象となります:

  • 北朝鮮体制を支援する活動に従事する人物または団体の活動資金を停止に追い込むための情報
  • 北朝鮮政府の指示または管理下で行動し、コンピュータ詐欺及び不正アクセス防止法の違反を助長した個人を特定する情報。またはその個人の所在に関する情報。米国政府のシステムに対するサイバー攻撃や侵入に関する活動も含まれます

例えば、2024年には北朝鮮のサイバー犯罪者リム・ジョンヒョク(Rim Jong Hyok)に関する情報に最大1,000万ドルの報酬金が提示されました。

Rewards For Justiceの仕組み

Rewards For Justiceの歴史。
Image courtesy of the US government, Rewards For Justice
Rewards For Justiceの歴史
Image courtesy of the US government, Rewards For Justice

Rewards For Justiceはシンプルかつ、効果的な仕組みで運営されています。以下にその流れを説明します。

  • 情報募集の公告
  • 情報の提供
  • 情報の検証と報酬金の支払い

それぞれを詳しく説明します。

情報募集の公告

米国国務省が特定のテロリストや犯罪者を対象に報酬を提示します。

例えば、アルカイダやISISの指導者、または国際的なサイバー犯罪者が対象になる場合が多いです。

情報の提供

一般市民や内部告発者が、Rewards For Justiceに情報を提供します。

この際、特に注目すべきは、難攻不落の匿名性ツールといわれる「Tor」を使用した、匿名かつ安全な通報が可能な点です。詳細は後述します。

情報の検証と報酬金の支払い

提供された情報は、個々に検証されます。

提供された情報を基に、テロリストの逮捕やテロリストによる攻撃の阻止に繋がった場合は、情報提供者に報酬が支払われます。

支払いは現金以外にも、2022年から仮想通貨で受け取ることが可能です。

Rewards For Justiceの成功事例

Rewards For Justiceの成功事例
Rewards For Justiceの成功事例

Rewards For Justiceはこれまでに多くの成功を収めてきました。以下はその代表例です。

  • ウダイ・フセインとクサイ・フセインの逮捕
  • ラムジ・ユセフの逮捕

それぞれを詳しく説明します。

ウダイ・フセインとクサイ・フセインの逮捕

独裁者サダム・フセインの息子たちに関する情報がRewards For Justiceを通じて提供され、彼らの逮捕に繋がりました。

ラムジ・ユセフの逮捕

1993年の世界貿易センター爆破事件の首謀者であるユセフは、Rewards For Justiceの情報提供により逮捕されました。その後、3回の裁判を経て、懲役240年の刑を言い渡されています。

公式発表によると、1984年の開始以来、RFJは2.5億ドル以上を125人以上に支払い、テロ攻撃の阻止などに貢献しています。

Torネットワークを使用した匿名での通報

Tor logo
Tor logo

Rewards For Justiceの大きな特徴の一つは、情報提供者の安全を最優先に考えている点です。

特に、Torを活用した匿名通報チャンネルが用意されているため、身元を明かさずに情報を提供できます。ここでは、Tor(Torネットワーク)について詳細を説明します。

匿名での通報の重要性

Rewards For Justiceは、アメリカだけでなく世界の安全保障に貢献しています。以下はその理由です:

  • テロの予防 :情報提供により、計画段階でテロを阻止することが可能となります
  • 犯罪者の追跡:国際的な犯罪者を迅速に特定し、逮捕することが可能となります
  • 市民の参加 :一般人が国家安全保障に協力する機会を提供しています

Rewards For Justiceという一つの制度で、上記の様なことが可能になっているのは、匿名で通報ができる仕組みが構築されているためです。

通報制度は、通報者がバレると本人に深刻な被害が及ぶため、安全に通報できる必要があります。また、誰でも、短時間で通報できて、簡単に匿名性を保てる仕組みがなければ機能しません。

この難しい条件を満たした技術がTorとなります。誰でもパソコンがあれば、簡単に、匿名で通報できる仕組みがあってこそ、Rewards For Justiceが成り立つのです。

Torとは?

Tor(The Onion Router)は、インターネット上で匿名性を保つためのツールで、無料で使用できます。アメリカ海軍研究所により開発されました。Torを使用することにより、インターネットにアクセスするための通信を暗号化し、発信元の追跡を不可能にします。また、Torはダークウェブを構成する重要な技術要素です。

Torの詳細は「【Torとは】Torの仕組みとオニオンルーティングを徹底解説」をご確認ください。

ダークウェブには危険なイメージがありますが、実態はTor上に構築されたネットワーク(Torネットワーク)です。ダークウェブそのものの詳細は「ダークウェブの入り方」で説明していますので、もしよろしければご確認ください。

Rewards For JusticeでTorを使用する方法

Rewards For Justiceでは、Torネットワークに接続して、インターネットアクセスを匿名化できるTorブラウザの使用を推奨しています。

Torブラウザの詳細は「匿名性重視のTorブラウザ:ダウンロード~使い方まで(日本語版)」をご確認ください。

TorブラウザからTorネットワーク上のonionサイトにアクセスすることにより、Rewards For Justice専用の通報サイトにアクセスできます。ここから必要な情報をRewards For Justiceに連携できます。

Rewards For Justice専用の通報サイト(onionサイト)のURLは以下の通りです。

上記アドレスには、普通のブラウザからはアクセスできません。Torネットワークに接続できるTorブラウザをダウンロードして使用してください。

Rewards For Justiceやその他のオニオンサイトに関する詳細は「ダークウェブサイト集 - 禁断のonionサイト15選」にまとめていますので、もしよろしればご確認ください。

TorやTorブラウザを使用することにより、厳しい情報統制が行われている国(北朝鮮・ロシアなど)からでも、安全に情報を提供することが可能です。

Rewards For Justiceを活用しよう

Rewards For Justiceロゴ
(Image courtesy of the US government, Rewards For Justice)
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Rewards For Justiceは、テロやサイバー犯罪に立ち向かうためのプログラムです。情報提供者には多額の報酬金と安全な通報手段を提供しています。特に、Torを使用した匿名での通報は、身元を隠したい人や身の危険を感じる方にとって、理想的な選択肢となります。

Rewards For Justiceへ通報する必要がないことが一番ですが、不幸にも、テロリストや犯罪者の情報を得てしまった場合は、Rewards For Justiceの公式サイトから、Tor経由で安全に通報することをご検討ください。

あなたの一報により、世界を今よりも安全な場所にすることができるかもしれません。

なお、Rewards For Justiceは、TorとVPNの併用を推奨しています。VPNを使用することにより、Torとは異なる方法により、匿名でインターネットに接続できる様になります。TorとVPNを併用することにより、更に匿名性に磨きがかかります。

VPNサービスのオススメは世界的にも信頼の厚いNordVPN(ノードVPN)となります。詳細は「NordVPNを徹底的に解説!機能一覧・詳細・おすすめする理由」をご確認ください。

以上です。

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