本記事では、NordVPNの使い方、設定項目を基礎編、応用編に分けて説明します。また、NordVPN Windows版、スマホ版、ブラウザ拡張版それぞれの使い方も説明します。
NordVPNは使い方が分かりやすく、簡単に扱えるVPN製品です。海外でも、国内でも「安定した速度」で「安全」に、インターネットへ接続できます。
NordVPNには、設定項目や使えるデバイスがたくさんあり、使い方により、更にセキュアにインターネットに接続できる様になります。NetflixやAmazon Prime Videoで、地域限定の作品(ジブリなど)も閲覧できる様になります。一旦ブロックされても、別の方法で閲覧することもできます。
そんなNordVPNの使い方を「登録手順(購入手順)」、「設定」、「使い方」に分けて、詳しく、分かりやすく説明します。NordVPNの使い方をマスターして、快適なインターネットライフを楽しみましょう!
NordVPNは、2022年9月に最新版をリリースし、見た目が大きく変わりました。本記事は、最新版に対応しています。
既にNordVPNをお持ちの方は、以下より「設定・使い方を説明している箇所」に直接、飛ぶこともできます:
- NordVPNの設定:Windows版ダウンロード~インストール~設定
- NordVPNの設定:スマホ版(iPhone/iPad/Android) ダウンロード~インストール~設定
- NordVPNの設定:ブラウザ拡張(Chrome/Firefox/Edge) ダウンロード~インストール~設定
まずは「NordVPNを使うとできること」を知りたいという方は「激熱VPN:Nord VPNがオススメな理由を語り尽くします【Chrome拡張あり】」をどうぞ。
NordVPNの新機能Meshnet(メッシュネットワーク)の使い方や詳細を知りたい方は「NordVPN Meshnet(メッシュネットワーク)の使い方を徹底解説!」をどうぞ。
2年間のプランで月額$3.39(約530円)NordVPNの登録手順(購入手順)
ここでは、NordVPNを使うために必要なアカウント登録手順(NordVPNの購入手順)を説明します。
NordVPNを使うにはアカウント登録を行う必要があります。具体的には「購入してからアカウント登録するパターン」と「アカウント登録後に購入するパターン」の2パターンがあります。「購入してからアカウント登録するパターン」の方が登録手順が短いため、ここでは「購入してからアカウント登録するパターン」の前提で説明します。
登録手順1:ブラウザでNordVPNサイトへアクセスし、「今すぐ購入」を選択
ここからNordVPNサイトへアクセスし、「今すぐ購入」ボタンを選択します。
登録手順2:NordVPN プランを選択
ご希望のプランを選択して、画面右下の「お支払い画面に進む」を選択します(2年プランを選択すると、月額費用が一番安くなります)。「NordPass Premium」や「NordLocker Premium 1TB」は、必要があれば追加してください。
登録手順3:アカウント情報(メールアドレス)・支払い方法・購入
「NordVPNログイン用のメールアドレス」を画面左上に入力します(画面上は入力済)。
支払い方法は、クレジットカード・デビットカード、PayPal、Google Pay、Amazon Pay、UnionPay(銀聯カード)、仮想通貨3種類(Bitcoin、Ethereum、Ripple)から選択できます。画面上は、クレジットカード・デビットカードの支払い画面となっています。
必要情報を入力した後、「今すぐ支払う」を選択すれば、購入完了となります。
登録手順4:購入完了メールの受領
購入後、購入完了メールが届きます。
登録手順5:NordVPN公式サイトでアカウント登録
NordVPN購入完了メールを受領した後は、NordVPN公式サイトにアクセスして、アカウント登録を行います。NordVPN公式サイトの画面右上の「ログイン」を選択します。
購入時に入力したメールアドレスを「ユーザ名またはメールアドレス」に入力し、「続行」ボタンを選択→パスワードを入力→ログインを進めます。パスワードが分からない場合は、「パスワードを忘れましたか?」を選択してパスワードを再発行します。詳細な流れを以下に示します。
1. 購入時のメールアドレスを入力
2. メールに送信された認証コード入力
3. パスワードを作成→アカウント登録完了
パスワード作成後、NordVPNのアカウント概要画面が表示されます。画面左の「アプリと拡張機能」からNordVPNをダウンロードできる様になります。
NordVPNの設定:Windows版ダウンロード~インストール
NordVPNを購入後は、NordVPNをダウンロードしてインストールします。ここでは、NordVPN Windows版におけるダウンロード~インストールまでの手順を説明します。
Windows版ダウンロード
これまでの手順に従い作成したNordVPNのアカウントで、NordVPN公式サイトにログインします。画面左の「アプリと拡張機能」からNordVPNをダウンロードできる様になります。
画面中央の「アプリをダウンロード」ボタンを選択して、NordVPNアプリをダウンロードします。「Windows用のNordVPNを試す」と試用版の様な記載がありますが、ちゃんと購入できていますので、ご安心ください。
Windows版インストール
ここでは、NordVPN Windows版のインストール手順を説明します。
インストーラ実行
NordVPN Windows版のインストーラをダウンロードした後は、実行ファイルをダブルクリックして、インストールを開始します。
1. インストールディレクトリの指定
2. 追加ファイルのダウンロード
3. チェックボックスを全てONのままにして、「Next」ボタンを選択
4. 「Install」ボタンを選択
5. インストールの進捗を表示
6. インストール完了
(画面の状態でFinishボタンを選択すると、NordVPNが起動)
これで、NordVPNのインストールが完了しました。
「Finish」ボタンを選択すると、NordVPNが起動します。チェックボックスをOFFにして「Finish」ボタンを選択した場合は、デスクトップ上にあるNordVPNのショートカットからNordVPNを起動してください。
起動
NordVPNを起動します。その後「ログイン」ボタンを選択します。Nord Accountは、これまでの手順の中で作成済のため、再度作成する必要ありません。
ログイン
ブラウザ上でログインする様に求められます。ログインしたいアカウントが表示されている場合は、そのアカウントを選択します。別のアカウントでログインしたい場合は、画面下の「別のアカウントを追加する」を選択してログインします(以下1)。
ブラウザ上でログイン後、ブラウザからNordVPN Windows版を開く様に促されるため、NordVPN Windows版を表示します。Chromeであれば、画面上の「NordVPNを開く」ボタンを選択します(以下2)。
1. アカウントを選択(もしくは別のアカウントを追加)
2. ログイン
NordVPN Windows版がログイン中画面になります。ログインが完了すると、NordVPN Windows版が日本周辺の地図を表示します。これでNordVPN Windows版を使用して、VPN接続できる状態になりました。
3. ログイン中画面
4. 起動後のアプリ画面
NordVPN Windows版の初期画面では、接続先の情報は表示されていません。以下の赤枠内のボタンを選択すると、接続先サーバの種類や接続先の国名を表示できます。
5. 接続先の表示
6. 接続先一覧
試しにマレーシアのサーバに接続してみましょう。「検索」欄に「malaysia」と入力し、「国」にマレーシア(Malaysia)が表示されます。これを選択すると、MalaysiaのVPNサーバに接続されます。接続後は、画面左上に「接続先:Malaysia #XX」と表示されます(XXはサーバ番号。以下画像では「40」)。以降は、マレーシアからインターネット接続している状態になります。
NordVPNの設定:Windows版の各種設定
NordVPNの設定は、画面左下の歯車アイコンから確認・変更できます。
NordVPNの設定は、以下の様に一覧形式で表示されています。日本国内で使用する分には、色々と設定を変更する必要はありません。
ここでは知っておくと便利な設定(以下4項目)を中心に説明します:
- 一般
- 接続
- Kill Switch(キルスイッチ)
- スプリットトンネリング
一般
「一般」の設定では、Windows起動時にNordVPNを起動するか、外観や表示言語など、一般的な項目を設定できる様になっています。各設定項目の詳細を説明します:
- Windows起動時にアプリを起動
Windows起動時に、NordVPNアプリも起動するか設定します。特に問題がなければ、次の「システムトレイに最小化した状態で起動」と併せてオン推奨です(いつでも、すぐにNordVPNサーバに接続できる状態となるため)。 - システムトレイに最小化した状態で起動
Windows起動時に、システムトレイに最小化した状態とします。Windows起動時に、NordVPNアプリが表示されると煩わしいため、この設定をオンにして「気付かない間に」NordVPNアプリを起動しておくことをオススメします。 - VPN接続状態の通知を表示する
VPN接続状態(接続した場合、接続を切った場合)を通知する機能です。オンにしておくと、VPN接続の状態が変更された時に、すぐにお知らせしてくれるため便利です。 - 外観
外観をライトモード、ダークモードから選択できます。本ページで説明しているWindows版NordVPNアプリは、ライトモードとなっています。 - 言語
表示言語を英語、ドイツ語、スペイン語などに変更できます。もちろん、日本語も選択できます。 - 改善にご協力ください
NordVPNアプリは安定したアプリですが、もし不具合などでクラッシュした場合、自動でNordVPNにクラッシュ情報などを送信します。改善に協力する必要はないため、オフ推奨です。 - 診断
NordVPNアプリがサーバに接続できない場合などに使用するための診断ツールです。 - バックグラウンドプロセスを許可
バックグラウンドプロセスを許可すると、NordVPNアプリを閉じた後も、起動し続けた状態で、必要な処理を継続します。後述する「Kill Switch」や「アプリのアップデートをすぐに反映したい」場合は、ONにしておきましょう。
なお、画面左上の「設定」を選択すると、一つ前の設定画面に戻ることができます。
接続
「接続」の設定では、NordVPNサーバ接続時に使用するプロトコルや自動接続を設定できる様になっています。各設定項目の詳細を説明します:
- VPNプロトコル
「自動(推奨)」、「NordLynx」(WireGuard)、「OpenVPN(TCP)」、「OpenVPN(UDP)」の4つから選択できます。おすすめはNordVPNが自動で接続方式を決定する「自動(推奨)」か「NordLynx」です。「NordLynx」は、WireGuardプロトコルのカスタマイズ版で、OpenVPNと比較して高速に接続できる様に設計されています。「自動(推奨)」か「NordLynx」でも接続できない場合は、「OpenVPN(TCP)」、「OpenVPN(UDP)」を試してみてください。 - 自動接続
「Wi-Fiネットワーク上」、「イーサネット上」から選択できます。どちらも選択しなければ、「常にしない」となります。自動接続は、Windows起動時、すぐにNetflixなどの動画サービスを閲覧したい場合はオススメです。知らない間に、NordVPNサーバに接続されるため、「オフ」推奨です。 - カスタムDNSを使用
NordVPNが用意したDNSサーバ以外を使用したい場合は、DNSサーバのIPアドレスを設定してください。DNSが何か分からない場合は、「オフ」推奨です。NordVPNが用意しているDNSサーバでも速度的な不満はありません。 - LAN上で非表示のままにする
同じネットワークに接続しているコンピュータ、プリンタ、テレビなどのデバイスから、使用しているPCを認識させない機能です。VPN接続している/していないに関わらず、他のPCから該当のPCにアクセスできなくなるため、PCの扱いに慣れていない方は、「オフ」推奨です。 - VPNに接続中にリモートアクセスを許可する
VPNに接続中に、他のPCからリモートデスクトップでの接続を許可するか設定できます。普段、リモートデスクトップを使用しない場合は「オフ」で問題ありません。
Kill Switch(キルスイッチ)
Kill Switch(キルスイッチ)とは、VPNを通さずに、インターネットへ接続することを防ぐ機能です。キルスイッチを有効にした状態でVPNが切断されると、VPN接続が復旧するか、キルスイッチを無効にするまで、インターネットの接続はブロックされた状態となります。特定のアプリのみにキルスイッチを適用することもできます。
キルスイッチは、何があっても絶対に情報を外部に漏らしたくない場合に使用します。抑圧的な国に滞在する新聞記者やメディア関係者が使う機能として有名です。日本ではあまり使用する機会はありません。
スプリットトンネリング
スプリットトンネリングとは、指定したアプリのみVPNを有効にする機能です。その反対(指定したアプリのみVPNを無効にすること)も可能です。「スピードが求められるゲームは通常のインターネット回線」を使用して、「アマゾンプライムは、VPNでアメリカから接続」といったことが可能になります。
Dark Web Monitor(ダークウェブモニタ)
一般企業やSNSから外部に流出した情報は、最終的にはダークウェブにたどり着きます。ダークウェブ上に流出しやすい情報の一つは、メールアドレス。
NordVPNやgmailなど、メールアドレスをログインIDとしているアプリは多いため、メールアドレスが流出すると「アカウントがハッキングの被害を受けやすく」なります。そういった被害を防ぐため、Dark Web Monitorはダークウェブを巡回し、登録したメールアドレスがダークウェブ上に流出していれば、知らせてくれます。
画面左の赤枠を選択後、画面右の「Dark Web Monitor」を「オン」にすることで本機能を有効にできます(以下は、Dark Web Monitorがオンの状態)。
自分のメールアドレスで確認すると、2件ダークウェブ上に流出していることが分かります(上記画像参照)。メールアドレスだけであれば、被害はそこまで大きくありません。実際に流出したデータも、ユーザ名とロケール(言語設定)のみのため被害はないはず。
しかし、ユーザ名を基にハッキングされる可能性があるため、該当アカウントのパスワード変更や二段階認証を設定して、セキュリティを強化しましょう。
脅威対策
NordVPN Windows版の脅威対策の設定は、画面左上の盾アイコンから確認・変更できます。
NordVPN 脅威対策画面では、これまでにNordVPN 脅威対策機能がブロックしたウェブサイトやファイルを確認できます。
1. NordVPN 脅威対策設定アイコン
2. NordVPN 脅威対策画面
(画面下部の「設定」から実際の設定画面へ移動できます)
NordVPN 脅威対策設定画面では、広告の表示やアクセス履歴を収集するサードパーティクッキーなどをブロックします。各設定項目の詳細を説明します:
- 広告をブロック
広告をブロックします。 - Webトラッカーをブロック
ブラウザでアクセスしたサイトやサイト内での行動を記録するWebトラッカーをブロックします。Webトラッカーは、オンライン広告の配信を最適化するためにGoogleなどで積極的に利用されています。 - 悪質なウェブサイトへのアクセスをブロック
マルウェアを誤ってダウンロードしない様に、悪質なウェブサイトへのアクセスを防ぎます。 - トラッキングパラメータを削除
ウェブサイト上のリンクには、ユーザの行動を追跡するためのパラメータが付いている場合があります。NordVPNは、こういったパラメータを削除した上で、リンク先のURLにアクセスします。
・クリーンなURLの例:
https://example.com/
・トラッキングパラメータが付いたURLの例:
https://example.com/page?utm_source=email&utm_campaign=birthday&utm_content=image - ファイルに脅威がないか確認する
ダウンロードしたファイルをスキャンして、脅威やマルウェアであれば削除します。 - 脅威のためにファイルをディープスキャンする
ファイルをスキャンした後、ファイルに脅威があるか分からない場合は、NordVPNサーバにアップロードして、脅威の有無を確認します。本機能は、実行形式のファイル(exeファイル)が対象となります(デフォルトOFF)。 - DNSフィルタリング
本機能は、マルウェアやウィルスがパソコンに入る前に、NordVPNのDNSサーバ側でダウンロードを強制停止します(デフォルトOFF)。
脅威対策の有効化を行うことにより、「悪意のある広告」やユーザ情報を無断で収集する「サードパーティ製クッキー」がブラウザに埋め込まれることを拒否できます。また、マルウェアを配信している危険なサイトへのアクセスを試みると、NordVPNがブロックしてくれます。自分は、ダークウェブへアクセスする場合、NordVPNの脅威対策の有効化を行い、アンチウィルスソフトを動かして安全を保っています。
脅威対策を有効化する際「アンチウィルスソフトが入っていると、正しく動作しない」警告が表示される場合があります。自分は、ノートン360とNordVPNと併用していますが、問題が起きたことはありません。
NordVPN Widnows版の主な設定個所は、以上となります。
NordVPNの設定:スマホ版(iPhone/iPad/Android) インストール~設定
ここでは、NordVPN スマホ版のインストール~設定までを説明します。スマホ版は、iPhone/iPad/Androidどれも大差ないため、iPhone版をベースに説明します。
スマホ版(iPhone/iPad/Android) インストール
NordVPN スマホ版は、「App Storeで直接検索する」か「NordVPN公式サイトのアカウント概要画面でQRコードをスマホでスキャンする」のどちらかの方法で、インストールできます。App Storeからインストールする場合、偽物をインストールする可能性があるため、NordVPN公式サイト経由のインストールをオススメします。
スマホ版インストール
1. NordVPN アカウント概要画面
2. App Store NordVPN 入手画面
スマホ版起動
iPhoneにNordVPNをインストールした後、NordVPNをタップ→起動します。
既にユーザアカウントは登録してあるので、画面右下のログインボタンを選択します。
利用規約を確認
NordVPNの利用規約確認画面が表示されます。
具体的には、メールアドレスとアプリの使用データを収集するとのことです。
NordVPN使用データの収集は、設定画面の「一般」からOFFに設定することもできます(具体的な設定個所は後述します)。
ログイン
ログイン画面が表示されます。
登録したログインIDを入力して、続行ボタンを選択します。
2段階認証
2段階認証を有効にしている場合、2段階認証用のコードを入力します。
2段階認証を有効にしていない場合、この画面は表示されません。
ブラウザ信頼確認画面
「このブラウザを信頼しますか?」確認画面が表示されます。
「信頼する」を選択します。
「信頼しない」や「後で確認する」を選択すると、次回起動時も、ログイン画面が表示されます。
プッシュ通知
NordVPNのプッシュ通知を受け取るか確認画面が表示されます。
何かあれば通知してくれるので、オススメは「許可」ですが、「許可しない」でも問題ありません。
NordVPN初期画面
NordVPNアプリが表示されます。
初期設定では、自動で接続せず「VPNに接続していません」と画面上部に表示されます。
「クイック接続」ボタンを選択すると、次の「VPNに接続するために許可が必要です」画面が表示されます。
VPNプロフィール設定#1
スマホ版では、VPNの設定を保存する「VPNプロフィール」をセットアップする必要があります。
設定は自動で、すぐに完了するため「OK」ボタンを選択しましょう。
VPNプロフィール設定#2
「NordVPNがVPN構成の追加を求めています」と表示されるため、「許可」を選択します。
一瞬iPhoneの設定画面が表示されますが、その後は自動でNordVPNの画面に戻ってきます。
NordVPN接続画面
NordVPNの画面に戻ってきた後は、画面の通り、自動で日本国内のNordVPNサーバへ接続します。
接続したサーバ毎に、VPN接続の状態を「いいね」「よくないね」を選択できる様になります。
時間があれば、選択しましょう。
これでNordVPNスマホ版のインストール作業は完了です。
スマホ版(iPhone/iPad/Android)各種設定
NordVPN スマホ版のデザインは、Windows版と比較してもシンプルで分かりやすくなっています。
画面下の3つのアイコンからそれぞれの画面へ移動できます。
デフォルト画面(左端アイコン)
デフォルト画面です。
利用統計画面(真ん中アイコン)
スマホ版の利用統計を表示するためのもので、PC版の利用統計は含まれません。
設定画面(右端アイコン)
設定はここから確認・変更できます。他デバイスのNordVPNと連動しています。
VPN接続
スマホ版のVPN接続は、特に問題がなければ変更する箇所はありません。
netflixを常時スマホで見ている様な場合は、自動起動を「オン」にしておけばOKです。
NordVPNがどこにも接続できなくなったなどのトラブルが発生した場合は「VPNプロファイルをリセットする」を試してみてください。
ツール
脅威対策を有効化することにより、悪意のある広告やユーザ情報をかってに収集するサードパーティ製クッキーが埋め込まれることを拒否できます。
また、マルウェアを配信している危険なサイトへのアクセスを試みると、NordVPNがブロックしてくれます。
ダークウェブモニター
ダークウェブ上に登録したメールアドレスが流出していないかを確認してくれる機能です。
一般
表示設定(表示する色)やサービス改善のための匿名データを送信するかをON/OFFに変更できます。
利用データを送信したくない場合は、この設定をOFFにすれば送信されません(画像はOFFに設定しています)。
NordVPNの設定:ブラウザ拡張(Chrome/Firefox/Edge) インストール~設定
ここでは、NordVPNのブラウザ拡張機能のインストール~設定までを説明します。
ブラウザ拡張機能は、Chrome/Firefox/Edge版どれも大差ないため、Chromeをベースに説明します。
ブラウザ拡張(Chrome/Firefox/Edge) インストール
NordVPN Chrome拡張機能は、NordVPN公式サイトのアカウント概要画面からインストールできます。各種ブラウザのアプリサイトからインストールしてもOKですが、偽物をインストールする可能性があるため、NordVPN公式サイト経由のインストールをオススメします。
NordVPN公式サイトの「アプリと拡張機能」→Google Chrome拡張機能を追加
NordVPN公式サイトにログインし、画面左の「アプリと拡張機能」を選択します。次の画面で、下にスクロールし、自分の好みのブラウザの「拡張機能を追加」ボタンを選択します。ここでは、Chromeの「拡張機能を追加」します。
Chrome拡張機能の追加
Chromeの拡張機能追加画面が表示されます。画面右上の「Chromeに追加」ボタンを選択します。
Chrome拡張機能のインストール
Chromeの画面上部に確認ダイアログが表示されます。「拡張機能を追加」ボタンを選択します。
追加後、画面右上に追加完了のメッセージが表示されます。
1. NordVPN Chrome拡張機能の追加確認ダイアログ
2. NordVPN Chrome拡張機能インストール完了
Chrome拡張機能の固定表示設定
Chromeの画面右上にNordVPNのアイコンが表示されていない場合は、パズルアイコンを選択、NordVPNの固定(ピン止め)アイコンを選択→表示します。
1. Chromeのパズルアイコンを選択
2. NordVPN Chrome拡張機能ピン止め結果
Chrome拡張機能からのログイン
Chromeの画面右上のNordVPNアイコンを選択し、「Log in」ボタンを選択します。
その後、別画面が開くので、ログインするアカウントを選択します。
1. NordVPNアイコン選択→「Log in」ボタンを選択
2. ログインアカウントを選択
Chrome拡張機能のセットアップ完了
ログイン後、画面の様な状態になり、NordVPNのChrome拡張機能が使用できる状態になりました。日本国内から「QuickConnect」ボタンを選択すると、日本国内のサーバに接続します。接続先の国を選択したい場合は「Search for a specific country」の部分に国名を入力して、接続先を検索できます。
Chrome拡張機能でドイツのサーバに接続
試しにドイツ(Germany)のNordVPNサーバに接続します。Google検索機能の画面下部を見ると、ドイツから接続していることが分かります。
1. NordVPN Chrome拡張機能でドイツ(Germany)に接続
2. Google検索画面の左下を確認すると「ドイツ」から接続していることが分かる
Chrome拡張機能からVPN接続を中断・切断する方法
NordVPNのブラウザ拡張機能のみ、中断・切断方法が分かりにくくなっています。中断は、画面上の「Pause」から中断時間を指定します。
現在接続しているNordVPNサーバからの切断は、画面右上の電源ボタンを選択します。
NordVPNの設定②ブラウザ拡張(Chrome/Firefox/Edge)各種設定
NordVPNのブラウザ拡張機能は、画面左下のアイコンを選択することで表示できます。設定できる項目は多くありませんが「Help us improve」の設定だけOFFにしておきましょう(画面は設定OFFにした状態)。デフォルトでは、匿名で利用状況やパフォーマンス等の情報がNordVPNに送信されますが、送信する必要はありません。
スプリットトンネリング
ブラウザ拡張版のスプリットトンネリングでは、指定したWebサイトのみVPNを無効に設定できます。ニュース系のサイトは、通常のインターネット回線を使用して接続し、それ以外のサイトは「安全なVPN」を使用するといったことが可能になります。
NordVPNの使い方
ここでは、NordVPNの使い方を具体的に説明します。Windows版とスマホ版は機能数が多いため、「基礎編」と「応用編」に分けてNordVPNの使い方を説明します。
Windows版 基礎編
NordVPN Windows版は、スマホ版やChrome拡張機能と比較すると「機能数・設定内容」が多くあります。しかし、それでもシンプルで、使いやすい様に作られています。
VPN接続先の選択(クイック接続)
NordVPN Windows版を起動後「クイック接続」を選択します。日本国内にいる場合は、Tokyoのサーバに接続されます。
1. NordVPN Windows版初期画面
NordVPN Windows版を起動後「クイック接続」を選択します。
2. クイック接続を選択すると、Tokyoのサーバに接続
VPN接続先の選択(一覧から選択・検索して選択)
NordVPN Windows版の初期画面では、接続先の情報は表示されていません。以下の赤枠内のボタンを選択すると、接続先サーバの種類や接続先の国名を表示できます。
3. NordVPN Windows版 接続先の表示
4. NordVPN Windows版 接続先一覧
左に接続できる専用サーバーや国の一覧が表示されています。この一覧から接続先のVPNサーバを選択できます。
接続先の国を選択すると、該当の国の最速サーバに接続されます。また、検索ボックスから接続先の国や都市の検索もできます。全て英字表記となっているため、検索する時は半角英字で入力してください。
以前は、該当の国の他のサーバを指定できたのですが、最近は、特定のサーバへの負荷を軽減するため、選択できない様になりました。しかし、特定のサーバを検索する機能はあるため、この機能を使用すると、特定のサーバに接続できる様になります(詳細は後述)。
5. VPN接続先の選択(一覧から選択)
左に接続できる国の一覧が表示されています。この一覧から接続先のVPNサーバを選択できます。
接続先を選択すると、該当の国の最速サーバに接続されます。該当の国で、複数の都市にサーバが設置されている場合は、右に表示される「…」から接続先の都市を選択できます。
6. VPN接続先の選択(検索して選択)
接続先の国や都市も検索できます。
全て英字表記となっているため、検索する時は半角英字で入力してください。
VPN接続先の選択(接続先サーバの検索方法)
NordVPNで接続先のサーバを指定するには、検索ボックスに「国名 + スペース + "#"」で検索します。日本にあるサーバを検索するには、以下の様に、検索ボックスに「Japan #」と入力します:
「サーバー」に日本のサーバ一覧が表示された後は、お好みのサーバを選択してVPN接続します。
VPN接続の一時停止
画面左上の「一時停止」を選択すると「5分」「30分」「1時間」から一時停止時間を選択できます。
選択した時間は、通常のインターネット回線での接続となります。
VPN接続の解除
NordVPNの接続を解除する場合は、画面右下の「切断」を選択します。切断後は、いつものインターネット回線を経由して、インターネットへ接続する様になります。
Windows版 応用編
NordVPNには、通常のVPNサーバに接続する機能以外にも、「専用サーバ―」に接続できる機能があります(スマホ版では特設サーバーと表現されていますが、同じものです)。現状5つの専用サーバーが用意されています。それぞれの使用用途を説明します。
専用サーバー:固定IP
固定IPをNordVPNから購入している場合は、ここで設定をすれば使用できます。固定IPを購入していない場合は、他のVPNサーバと同じ様に接続します。
固定IPは$70.00でNordVPNから購入できます。固定IPは、ログイン用メールアドレスと紐づけられ、OpenVPN (UDP)かOpenVPN (TCP)のプロトコルで使用できます。
専用サーバー:ダブルVPN(Double VPN)
Double VPNは、NordVPNが所有する2か所のサーバを経由して、インターネットに接続します。2箇所のサーバを経由するため、匿名性を更に高めた上で、インターネットに接続できる様になります。以下の画面では、Netherlands(オランダ)→United Kingdom(イギリス)を経由してインターネットに接続していることが分かります。
専用サーバー:難読化サーバー
難読化サーバーは、ISP(インターネットサービスプロバイダ)やファイアウォールなどに、VPNを使用して通信していることを悟られない様にするためのものです。通常のVPN接続であれば、ISPからはVPN接続していることが分かります(通信内容は、暗号化されているため分かりません)。
難読化サーバーを使用すると、通信を暗号化する範囲を広げ、ISPやファイアウォールでもVPN接続か分からない様になります。これにより、中国などの厳しい検閲国家内からも、ファイアウォールを乗り越えて、インターネットにアクセスできる様になります。
専用サーバー:オニオン・オーバーVPN(Onion Over VPN)
Onion Over VPNは、NordVPNを経由して、Torネットワークへ接続できる様にするものです。
通常、Torネットワークへ接続するためには、Torブラウザなど、専用のブラウザが必要となりますが、NordVPNのOnion Over VPN機能を使用すると、「通常のブラウザ経由で」Torネットワークへ接続できます(使用方法は、通常の接続先を選択する場合と変わりません)。
また、NordVPNサーバを経由するため、セキュリティもある程度担保した上で、Torネットワークへ接続できます(完璧なセキュリティを提供してくれるわけではありませんが、ある程度安全な設定でTorネットワークへ接続できます)。
以下は「Chrome」でDuckDuckGo検索エンジンのonionドメイン(ダークウェブ上にあるサイト)を表示しています。通常は、Tor Browser(Torブラウザ)を使用しないとアクセスできないonionドメインも、以下の様にお好みのブラウザから接続できる様になります。
Onion Over VPNの接続を解除した後は、Chromeからonionサイトを表示することはできません:
また、Onion Over VPNを使用すると、ISP(インターネットサービスプロバイダ)から「自分がTorネットワークに接続していることを隠す」ことができます。これにより、更に匿名性を高めた上で、インターネットへ接続できます。
専用サーバー:P2P(ピアツーピア:Torrent用NordVPN)
NordVPNのP2Pは、Torrent用に最適化されたサーバです。Torrentとは、ファイル共有プロトコルのことで、複数のサーバやパソコンを通して、ファイルをダウンロード・アップロードするために使用します。普段からTorrentを使用しない方は、特に必要としない機能でしょう。
セキュリティスコアの確認
NordVPNには、インターネットへ接続する時のセキュリティ状況を分析して、スコア化する機能があります(スコアが高いほどセキュリティが高い)。脅威対策、多要素認証、Dark Web Monitorの3つは有効化して、セキュリティスコアを上げましょう。すべてをオンにすると、セキュリティスコアが以下の様に「100%」となります。無理に100%にする必要はありません。
スマホ版(iPhone/iPad/Android) 基礎編
NordVPN iPhone/iPad/Android版(スマホ版)は、シンプルで使いやすく設計されています。iPhone/iPad/Androidで機能的な差はほぼないため、ここではiPhone版を基に説明します。
VPN接続先の選択(クイック接続)
スマホ版のNordVPNを起動後、「クイック接続」を選択します。日本国内にいる場合は、Tokyoのサーバに接続されます。
1. NordVPN スマホ版初期画面
2. クイック接続を選択すると、Tokyoのサーバに接続
VPN接続先の選択(一覧から選択・検索して選択)
画面の少し下に移動すると、接続する国が一覧形式で表示されます。この一覧から接続先のVPNサーバを選択できます。
接続先を選択すると、該当の国の最速サーバに接続されます。特定のサーバに接続したい場合は、国名にカーソルを移動し、右に表示される「…」を選択して、サーバを選択します。
接続先の国の検索もできます。全て英字表記となっているため、検索する時は半角英字で入力してください。
VPN接続先の選択(一覧から選択)
VPN接続先の選択(検索して選択)
VPN接続の一時停止
「一時停止」を選択すると、「5分」「30分」「1時間」のいずれかから停止時間を選択できます。選択した時間、通常のインターネット回線(キャリア回線かWifi)での接続となります。
VPN接続の解除
「接続解除」を選択すると、通常のインターネット回線(キャリア回線かWifi)での接続に戻ります。
スマホ版(iPhone/iPad/Android) 応用編
NordVPN スマホ版にも、Windows版同様に「専用サーバ―」に接続できる機能があります。スマホ版では特設サーバーと表現されていますが、同じものです。それぞれの使用用途を含め説明します。NordVPN スマホ版には、オニオン・オーバーVPNは存在しません。
1. NordVPN スマホ版 初期画面
2. NordVPN スマホ版 特設サーバーメニュー
特設サーバー(専用サーバー):Double VPN
Double VPNは、NordVPNの2か所のサーバを経由して、インターネットに接続する方法となります。2箇所のサーバを経由するため、匿名性を更に高めた上で、インターネットに接続できる様になります。画面上のDouble VPNをタップするだけで、ランダムに2箇所選んで、接続してくれます。以下の画像では、United Kingdom(イギリス)→France(フランス)の順にNordVPNサーバに接続しています。
Double VPNの横の「…」を選択すると、Double VPNの最初の接続先を選択できます。以下画像では、最初の接続先としてHong Kong(香港)を選択した結果です。2つ目の接続先として、Taiwan(台湾)が自動で選択されています。
1. DoubleVPNの最初の接続先選択画面
2. Hong Kong(香港)を選択した結果
特設サーバー(専用サーバー):P2P
Windows版同様、NordVPN スマホ版のP2Pは、Torrent用に最適化されています。Torrentとは、ファイル共有プロトコルのことで、複数サーバやパソコンを通して、ファイルをダウンロード・アップロードするために使用します。普段からTorrentを使用しない方は、特に必要としない機能でしょう。
Chrome/Firefox/Edgeブラウザ拡張版
NordVPN Chrome/Firefox/Edge ブラウザ拡張版は、Windows版、スマホ版のNordVPNと比較すると、実装されている機能は多くありません(VPNサーバに接続できる機能のみ。また英語版のみ)。各ブラウザで大きな違いはないため、ここではNordVPN Chrome版をベースに使い方を説明します。
VPN接続先の選択
NordVPN Chrome版では、Windows版やスマホ版でできたDouble VPNなどの機能は使用できません。
シンプルに「Quick Connect」でランダムに接続先をNordVPNに選択させるか、「Search for a specific country」で接続したい国を自分で検索→選択するかのどちらかになります。
1. NordVPN Chrome拡張版 QuickConnect画面
2. NordVPN Chrome拡張版 接続先選択画面
(Search for a specific country選択後の画面)
VPN接続の一時停止
「Pause」を選択すると、「5分」「30分」「1時間」のいずれかから停止時間を選択できます。選択した時間、通常のインターネット回線での接続となります。
VPN接続の解除
一番右の電源ボタンを選択すると、切断できます。
NordVPNを使い倒して、快適なネットライフを楽しもう!
NordVPNは、VPN業界内でも大手で、安全に使用できるVPNとしてオススメします。
NordVPNはここでも紹介した様に、使い方が分かりやすく、簡単に操作できるVPNソフトウェアです。また、ここで紹介した機能以外にも、色々なことができるツールです。
ぜひ色々な機能を使ってみて、快適に、安全にネットライフを楽しみましょう!
NordVPNがリリースした新機能Meshnet(メッシュネットワーク)に関しては「NordVPN Meshnet(メッシュネットワーク)の使い方を徹底解説!」をどうぞ。
2年間のプランで月額$3.39(約530円)以上です。