McAfee Safe Connect(マカフィー セーフ コネクト)は、マカフィー社のVPNです。
ユーザ「McAfee Safe Connect いらない。正直うざい。アンインストールしてもいいの?」
そんな疑問に答えます。
【結論】残念ながらMcAfee Safe Connectは全くおすすめできません。
「微妙だな…」とか「他のVPNを試してみようかな」と思っている方は、すぐにアンインストールすることをおすすめします。
本記事では、McAfee Safe Connectよりも、他のVPNの方が圧倒的にオススメな理由を詳細に説明します。
McAfee Safe ConnectよりもおすすめのVPNは、NordVPNです。詳細はNordVPNを解説しているこちらをご確認ください。
McAfee Safe Connectとは
McAfee Safe Connectとは、マカフィーが提供するVPNサービスです。
VPNとは、Virtual Private Networkの略です。
その名の通り、ネットワーク上に仮想の専用ネットワークを構築し、安全にデータのやりとりを行うための技術です。
McAfeeはアンチウィルスソフトウェアのメーカー
マカフィーは、世界で初めてアンチウィルスソフトウェアを販売した企業です。
ここ数年で、アンチウィルスソフトウェアを販売している企業は、VPNサービスを提供する様になりました。安全にデータのやりとりを行うニーズが世界中で高まっているためです。
アンチウィルスソフトウェアの最大手、ノートンライフロック社もVPNサービスを提供しています。
McAfeeのVPN
McAfee Safe Connectは、アンチウィルスソフトウェアのMcAfee社(マカフィー社)が提供しています。McAfee VPN(マカフィー VPN)などと呼ばれていますが、正式名称は「McAfee Safe Connect VPN」(マカフィー セーフ コネクト VPN)。
McAfee Safe Connectは、McAfee Total Protection(マカフィー トータル プロテクション)、McAfee Live Safe(マカフィー リブセーフ)に含まれています。
また、McAfee Safe Connect単体でも提供されています。
McAfee Safe Connectが不要な理由
McAfee Safe Connectが不要な理由は一つ。VPNサービスとして提供している機能が「他のVPNと比べて圧倒的に少ない」ためです。詳細を以下で説明します。
接続拠点数が少ない
VPNサービスの魅力の一つは、世界中どこからでもインターネットに、安全に接続できる点にあります。しかし、McAfee Safe Connectは、接続できる拠点数は約50カ国となっており、他のVPNサービスと比較すると、少なくなっています。
例えば、大手VPNプロバイダのExpressVPNの接続拠点は、約95か国となっており、McAfee Safe Connectの約2倍となっています。ExpressVPNのライバルであるNordVPNも、接続拠点は約60か国となっています。
VPNサービスは、接続拠点が少ないと、それだけで魅力が半減してしまいます。
ノーログポリシーで運用されていない
大手VPNサービスは、ノーログポリシーを採用しています。
これは、VPNサービスを使用したユーザの接続元IPアドレスや接続先の情報を記録に残さない、というポリシーです。ExpressVPNやNordVPNは、外部監査を通じて、ノーログポリシーで運用されていることが証明されています。
McAfee Safe Connectは、そもそもノーログポリシーを謳っていないため、ユーザ関連の情報は記録に残しています。
世界的なセキュリティ企業なので、個人情報を悪用することはないと思いますが、記録に残す理由が知りたいですね。
キルスイッチ機能がない
VPNサービスの多くは、VPN接続が切れた時に、インターネット接続も切断する「キルスイッチ」機能をサポートしています。
公共Wi-Fiに接続している時は、インターネットに接続すると通信内容が丸見え状態となります。そのため、VPNをを使用すると、安全に通信できるのですが、たまにVPN接続が切れる場合があります。
この時、キルスイッチ機能があれば、再度VPNに接続するまで、Wi-Fi経由のインターネット接続を切断してくれます。これにより、通信情報が丸見えになることを防ぎます。
McAfee Safe Connectは、キルスイッチ機能が提供されていません。そのため、VPN接続が何らかの理由で切断された場合、そのままインターネット接続を続け、通信情報が丸見えになってしまう可能性があります。
スプリットトンネリング機能がない
VPNサービスを使用する上で、問題になるのが通信速度です。
VPNは通信を暗号化する仕組み上、通常より通信速度が遅くなります。
スプリットトンネリング機能を有効にすると、VPNを使用するソフトウェアと使用しないソフトウェアを分けることができます。その結果、通信速度の低下の影響を最小限に抑えることができます。
例えば、YouTubeの動画閲覧時にはVPNを使用せず、FireFoxでネットサーフィンするにはVPNを使用する、という通信の使い分けができます。
これにより、どうしても安全に通信したいものに絞りVPNを適用して、通信速度の低下の影響を最小限に食い止めることができます。
McAfee Safe Connectには、スプリットトンネリング機能は提供されていません。
使っているプロトコルがマイナーすぎる
VPNプロバイダの多くは、自社の高い技術力を基に独自プロトコルを開発し、VPNサービスの高速化や安定した通信を実現しています。
しかし、McAfee Safe Connectは、Hotspot ShieldというVPNプロバイダが開発したCatapult Hydraというマイナーなプロトコルを使用しており、技術的な強みはありません。
Catapult Hydra自体があまり浸透していないプロトコルで、どこまで技術的なメンテナンスが実施されているかも分かりません。
つまり、そもそも、そんなマイナーなプロトコルを使用していて大丈夫なのか、という疑問が湧きます。
最近では、どのVPNプロバイダもWireGuardプロトコルの実装に取り組んでいます。VPN大手のNordVPNは、既にWireGuardプロトコルを実装済みで、一機能として提供しています。
現在も主流のOpenVPNは、使用している技術が古かったり、複雑な構成となっています。また、VPNとして安定した接続を実現するためには、開発側にもある程度の努力が必要となります。
WireGuardプロトコルは、簡単にセットアップができて、かつ、強固なセキュリティを維持できることを目指して開発されました。そのため、これからVPNサービスを提供するのであれば、無名の独自プロトコルよりも、WireGuardプロトコルの実装に注力するべきです。
ネトフリなどにアクセスできない
VPNサービスを使用すると、NetflixやYouTube Premiumなどを安く契約できます。
しかし、McAfee Safe Connectでは、こういった用途できません(アクセスポイントが少ないため)。
高すぎる
McAfee Safe Connectは、他のVPNサービスと比較すると、機能面が多々不足しています。それにも関わらず、金額的にはほぼ同じになっています。
コスト的なメリットは一切感じません。
McAfee Safe Connectをアンインストールする場合の手順
McAfee Safe Connectを削除したいと感じた場合は、以下の手順で削除しましょう:
- 別のVPNをダウンロード
- McAfee Safe Connectのアンインストール
- 他のVPNをインストール
なぜ「最初に、他のVPNをダウンロードする必要があるのか」、また、なぜ「先にアンインストールするといけないのか」、その理由とそれぞれの手順を詳しく説明します:
1.別のVPNをダウンロード
最初に別のVPNソフトウェアをダウンロードします。McAfee Safe Connectをアンインストールする前に、ダウンロードしてください。
理由は、公共Wi-Fi等を使用している場合、少しの間でもVPNなしで接続していると、通信情報が抜かれる可能性があるためです。
そのため、まずは、McAfee Safe ConnectでVPN接続した状態で、別のVPNをダウンロード。そうすれば、McAfee Safe Connectをアンインストールした後、すぐに別のVPNをインストールできます。
その後、公共Wi-Fiでも、再度VPNを使用して安全にインターネットへ接続できる様になります。
おすすめVPN大手のNordVPNです。NordVPNの詳細は「NordVPNを徹底的に解説!機能一覧・プラン毎の詳細とおすすめする理由」をご確認ください。
2.McAfee Safe Connectのアンインストール
McAfee Safe Connectをアンインストールします。なお、複数のVPNソフトウェアが稼働すると、OSが起動しない、エラーが多発するなど、トラブルの元になる可能性があります。
お互いが干渉し合い、カオス状態になる可能性があるため、必ず、VPNソフトウェアは1本のみインストールする様にしてください。
McAfee Safe Connectの具体的なアンインストール手順は、以下の通りです:
1.「ファイル名を指定して実行」ダイアログから「プログラムと機能」画面を呼び出す
Windows上で「Windows」キー+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを表示します。
「名前」に「appwiz.cpl」と入力→「OK」ボタンを選択します(「プログラムと機能」が表示されます)。
2.「プログラムと機能」画面からMcAfee Safe Connectをアンインストール
「プログラムと機能」画面の一覧から「McAfee Safe Connect」を選択→右クリック→「アンインストール」を選択します。
3.「ユーザーアカウント制御」ダイアログから削除を確定
「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示されるので「はい」を選択します。
アンインストール中の状態になるため、完了するまで待ちます。
アンインストールが完了すると、上記のダイアログが消えます。
4.アンインストール後の確認
アンインストール後は、念のため「プログラムと機能」画面から消えていることを確認しましょう。
以下は、アンインストール直後の「プログラムと機能」画面です。McAfee Safe Connectが消えていることを確認できます。
以上が、McAfee Safe Connectのアンインストール手順となります。
3.他のVPNをインストール
McAfee Safe Connectをアンインストールする前にダウンロードしたVPNソフトウェアをインストールします。
先ほど説明したNordVPNのインストール方法は「NordVPNの使い方 - 登録手順から画像付きで徹底解説!」で説明していますので、もしよければどうぞ。
【結論】「他のVPN」をいれましょう
McAfee Safe Connectは、公共Wi-Fiを使用しても、安全に通信ができるありがたいVPNソフトウェアです。時には、パソコンを購入したら、勝手に入っている場合もあります。
が、McAfee Safe Connectは、残念ながらVPNとしては優秀な部類には入りません。また非力なわりに高い(涙)。
機能面で大きな不満を抱える前に、別のVPNをダウンロードして、McAfee Safe Connectはアンインストールしましょう。
おすすめはNordVPNです。
他にもおすすめのVPNは、VPN \おすすめ/ ランキング2022 「使えるVPNはこれだ!」をご確認ください。
以上です。