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【経験談】転職後、仕事ができないのは問題なし

10月 5, 2021

thinkman

こんにちは、ケニーです。

転職した人「転職後、仕事ができず悩んでいます。肩身の狭い思いをしていて、辛い。もう一回、転職したい…。」

こんな悩みに答えます。

この記事を書いている僕は、転職経験者です。

Web系の開発とインフラ構築が得意なのですが、組み込み系に配属され、2年ほどかなり悩みました。この時期は、頭部もだいぶハゲ上がりました(涙)。

また、僕と同じ様に転職→失敗する人も、かなり多く見てきました。

転職をおすすめする記事は、よく見ますが、転職後の悩みや転職後に待ち受けている問題を扱った記事はあまり見かけません。

本記事では、僕自身の経験を踏まえ、「転職後に仕事ができない」と悩んでいる方に向けて、その状況との向き合い方を記事にしました。

僕が転職時に参考にした本「できる人の仕事のしかた【新版】」から、実際に役立った部分も載せています。

仕事ができないと悩む原因を探る

会社が変わるということは、これまで空気の様に当たり前だと思っていたものがなくなる、ということ。

社内ルール、人間関係、お客様…、すべてが変わります。

仕事に必要な技術や能力以外にも、社内ルールや人間関係をはっきりと理解しておかないと、仕事は効率よく進みません。

転職を初めて経験する方は、ここを理解していない人が多い。

転職者の能力とは別に、仕事をする上で理解しておくルールを説明します。

社内プロセス

仕事を進める上で、上長からの承認が必要なタスクは膨大にあります。

何を、いつ、誰に承認を得る必要があるのかを確認しておかなければ、ルール違反となり、最後に責められます(涙)。

僕は、転職直後に、2回承認が必要なことを知らず、1回しか承認を取らずに、先に進めてしまったことがあります。その時は、大きなトラブルには発展しませんでしたが、そのままどこかに迷惑をかけていたら、責任問題にまで発展したかもしれません。

社内での中途採用の扱いは、雑だと思って間違いありません。十分に説明をしてくれる人はいないし、分かって当然だと周囲が思っていることが多々あります。

分からないことは、積極的に確認しましょう。

組織の力学

自分たちではどうしようもないところで「仕事が前に進まない」、よくあることです。

【例】
・お客様内の上層部の承認待ち
・社内の承認待ち
・サポートの回答待ち
などなど・・・

そんな時は、何らかの働きかけをして、仕事を前に進める必要があります。

そのためには「組織やチームの中の誰を説得すればよいのか」、「誰に動いてもらう必要があるのか」、「キーマンを動かすためにはどうしたらよいのか」(そもそも誰かキーマンか)、等を知っておく必要があります。

最初はこの様な問題に山ほど遭遇するため、「いかに周囲のサポートを得て、先に進めれるか」がポイントになります・・・が、最初は誰に確認してよいかもわからないことがほとんど。そういう時は、恥ずかしからず、周囲に聞きまくりましょう。

聞けばわかる問題を放置していると、社内に適応できない人間という烙印を押され、仕事が進めにくくなります。

忘れてはならないのは、解雇理由の実に70%が、仕事ができないことではなく、企業文化に合わなかったことだという事実だ。つまり、会社になじまないことは、最も大きな解雇の理由になるのだ。

できる人の仕事のしかた【新版】- リチャード・テンプラー より一部引用

信頼関係の構築

信頼関係が構築できていないと、仕事は前に進みませんし、そもそも仕事を任せてもらえません。

「上司や周囲と強調しながら仕事を進める」、「周囲で困っていることあれば、一緒に知恵を絞る」等、少しずつ、信頼関係を構築していくしかありません。地道な努力が必要です。

コミュニケーション

どんな人のどんな仕事でも、必ず何か質問をしてみたくなる部分は存在する。

できる人の仕事のしかた【新版】- リチャード・テンプラー より一部引用

ここは重要なので、繰り返します。初めのうちは、何でも積極的に確認するべきです。

組織の中のルール、規則や重要な定例会のタイミングなど、明文化されていないルールは多い。

組織が変わると、コミュニケーションのルールも変わりますが、最初は転職直後という立場を利用して、なんでも確認しましょう。この機会を逃すと、「なんでこんなことも知らないの」と思われてしまいます。

【事実】環境が変わった時の心の変化には規則がある

surprised

転職とは少し違いますが、異文化に適応する過程は、以下の様に曲線で表すことができます。

Obergによる異文化適応曲線

これは異文化だけでなく、「転職などの環境の変化」に適応する場合も同様です。心の変化を理解しているだけで、今の自分の状況が分かるため、病みにくくなります。

「ハネムーン期」「カルチャーショック期」「回復期」「適応期」がやってくるタイミングは、人それぞれです。また、上記の月数よりも、早く過ぎる場合もあれば、長く経験する場合もあります。

それぞれの段階で経験する心の変化を説明します:

ハネムーン期

新しい環境に刺激を受けて、すべてが新鮮で楽しい時期です。この時期は、活発に動く人が多いです。

カルチャーショック期

環境の変化の中で、一番辛い時期です。新しい環境の悪い面が見えてきます。

また、新しい環境に対して、うまく適応できない自分にフラストレーションを抱えます。

この時期は、ストレスを抱えたり、悩み事を抱えるものだと考えておいた方がよいでしょう。

回復期

新しい環境を受け入れることができる時期です。仕事では一通りのことを経験して、慣れてくるタイミングです。

適応期

新しい環境に適応した、といえる時期です。不安やストレスは大幅に下がり、更に挑戦をしようという意欲も出てきます。

こういった心の変化は、振れ幅はあれど、誰もが経験することです。「転職後に仕事ができない→辛い」、と感じる方は、今はそういう時期なんだ、と思えば気持ちが楽になります。

転職の失敗事例

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僕は、新卒で入社した会社が、人がよく入れ替わる会社でした。また、転職先には同じタイミングで中途入社した同期が100人以上いました。彼らをみていて、転職に失敗する人たちの共通点を見つけました。それら共通点を説明します:

他人の仕事の進め方を批判する

「前職ではこういう進め方だった」、「今の進め方はおかしい」、それは事実だと思います。しかし、今の会社の正式な進め方は、色々あって今の形になっています。

その様な進め方は、批判をするのではなく、その会社の進め方で進めつつ、「こうした方が効率的で、仕事が早く進む」、ということを客観的に示せばOK。

職場のしきたりやヒエラルキーは、たしかに古くさくて面倒な慣習だが、それでも厳然としてまだ残っている。…非生産的で、くだらない慣習だ。しかし、私たちはみな、今あるシステムに従わなければならない。

できる人の仕事のしかた【新版】- リチャード・テンプラー より一部引用

周囲と協力して仕事を進めない

仕事の進め方を批判しても、周囲と協力して仕事を進めていれば、まだ社内でも居場所は見つかると思います。

しかし、周囲と協力して仕事を進めないのであれば、この人なんでいるの?と思われても仕方ありません。協調性のない人間には、社内に居場所はありません。

とにかく自分の進め方にこだわる

周囲と協力せず、自分の進め方で強行突破しようとする方がいます。これは完全にアウト。

どれだけ自分の進め方が正しくても、周囲を説得できなければ、完全に信頼を失います。事前に予め周囲に問題がないことを確認してから、進めましょう。

【結論】転職=環境が劇的に変わる=仕事が(一時的に)できない

転職により、環境、仕事の進め方、信頼関係など、すべてが急激に変わります。

心にも大きな変化があります。

転職活動にもパワーが必要ですが、転職後は更に大きなパワーが必要となります。

時間の経過とともに、気持ちも落ち着き、新しい環境に適応していきます。

「転職後、仕事ができない」と悩むよりは、周囲とうまく連携して、一日一日をしっかりとこなす様にすれば、いずれその悩みは消えると思います。

以上です。

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