帰国子女

【ギャップイヤー経験談】メリット・デメリット、実際の過ごし方

6月 4, 2021

学生:ギャップイヤーって最近聞くけど、実際のところどうなんだろう。ギャップイヤーを取得するメリット・デメリット、ギャップイヤーを取得した経験談とその後の人生について知りたいな。

帰国子女で、大学入学前にギャップイヤーを約1年過ごした僕が回答します。僕の簡単な自己紹介です。

  • アメリカで生まれ、高校卒業までをアメリカで過ごす
  • 日本の同年代よりも約1年早く高校を卒業
  • 9月入学にはせずに、日本の大学入学までの約10ヵ月をギャップイヤーとして過ごした

この記事は、こんな人向けです

・ギャップイヤーの過ごし方を知りたい人
・ギャップイヤーを取得するメリット・デメリットを知りたい人
・ギャップイヤー経験者の経験談とその後の人生に与えた影響を知りたい人

ギャップイヤーとは

高校卒業~大学入学か大学卒業~大学院入学までの「節目と節目の間の期間」のことです。

ギャップイヤーを経験した学生には、経験していない学生と比較して、以下の特徴があるといわれています:
・大学の成績が良くなる傾向にある
・大学の中退率が大幅に下がる
・ギャップイヤー取得者の90%は、1年以内に大学に戻る

ギャップイヤーを取得する目的

アメリカン・ギャップ・アソシエーションとテンプル大学(アメリカ)が2015年に実施した調査では、ギャップイヤーを取得する目的のトップ3は以下の通りでした:

  1. 人生経験を積むことと個人的に成長するため(92%)
  2. 海外旅行をして、海外の文化を経験するため(85%)
  3. 学業を一時的に休むため(81%)

この結果から、人生経験を積むためにギャップイヤーを取得する人が多い、といえます。

ギャップイヤーを取得するメリット・デメリット

メディアなどでは、ギャップイヤーの良い点は協調されますが、実際にギャップイヤーの取得をためらう方が多いのは、デメリットも大きいと考える方が多いためだと思います。

ここでは、ギャップイヤーを取得するメリットとデメリットを整理します。

デメリットに関しては、僕が考える対策も説明します。また、実際にギャップイヤーを経験した僕の体験談や反省点も記載していますので、そちらもご確認ください。

ギャップイヤーを取得するメリット

これまでにできなかった経験を積める

大学合格までの大半を勉強で過ごしてきた人は、まだ若いということもあり、勉強以外の経験をする機会が十分に与えられていません。異文化体験、ボランティアやインターンの経験を長期間積むことにより、語学力を向上させたり、新たな知見を得て、今後の人生に活かすことができます。

大学卒業後の未来を経験できる

異文化に触れたり、インターンに参加することにより、大学卒業後の人生を「先に」経験できます。大学で勉強する目的を再認識したり、大学で経験したいことがはっきりわかる様になると、内容の濃い大学生活を送ることができます。

1年近い休みを経験できる

これまでの人生にない休みを経験できます。「休み」を計画的に過ごすことにより、大学生活や社会人生活でも、休みを有効的に過ごすクセがつく様になります。

個人的には、世界中の人たちは、働き過ぎです(笑)。一度、「休み過ぎ」の状況を経験することも、貴重な体験になります。

ギャップイヤーを取得するデメリット

お金がかかる

海外旅行や異文化経験をする場合、どうしても高額な旅費や滞在費が必要になります。

対策

大学により、補助費を出してくれるところもあるため、補助費を申請する・事前にアルバイトでお金を貯めるなどが対策となります。また、旅先でアルバイトをしてお金を稼げる場合もあります。

おすすめは、現地のホテルでのアルバイトです。日本語+(少しでも)英語ができるアルバイトは貴重な戦力となるため、ホテルで採用される確率は高いです。うまくいけば住み込みにしてくれて、ホテル代が浮く場合もあるので、事前に滞在したい場所にあるホテルにメールなどで連絡するとよいです。

後述しますが、僕の場合は、運よくホテル住み込みでアルバイトをさせてもらえたので、お金の面ではかなり救われました。

時間の無駄になる可能性がある

ギャップイヤーが始まっても、何も決めれず、最後まで何もしなかった、となる可能性があります。ギャップイヤーが始まってから何をするか考えようとしている場合、時間の無駄となる可能性が高いです。

対策

こちらも後述しますが、ギャップイヤー成功のカギは、ギャップイヤー取得前から、何をするか計画をぼんやりとでもよいので、作ることです。

最低限必要なのは、〇月~〇月は△△へ行き、××する、という計画です。ここから大体どれくらいお金が必要かもわかります。

孤独や疎外感を経験する(場合がある)

他の学生と比較した場合、学業的に遅れているため、焦りや孤独を感じてしまいます。また、大学入学後にギャップイヤーを取得する場合、就職も他よりも遅くなるため、焦りを感じてしまいます。

対策

特に取れる対策はないのですが、ギャップイヤーを取得した僕個人の意見を述べます。ギャップイヤーを取得した経験は、採用担当の目を引くので、就職の際にも有利に働きます。また、語学力や異文化経験は、社会人になった後も多くの職場で活かせるので、焦りや孤独を感じる必要はないと思います。

ギャップイヤーの過ごし方

ギャップイヤー期間中は、上記の通り、これまで経験できなかったことへ挑戦するとよいといわれています。アメリカでのギャップイヤーの過ごし方としてよく聞く例としては、以下があります:

  1. 海外旅行
  2. 海外ボランティア
  3. 貯金
  4. 第二言語の習得
  5. インターン参加

上記は、それぞれが関連している場合もあります。例えば、まずは貯金をする→海外旅行→滞在先で第二言語の習得に力を入れる、などです。

ギャップイヤー成功のカギ

ギャップイヤーを成功させるために重要なのは、高校や大学の在学中から、ギャップイヤー中に、「いつからいつまでに、何をするのか」を決めておくことです。

僕の場合、アメリカの高校卒業後の1999年6月~2000年3月末までの期間をギャップイヤーとして過ごしました。アメリカの高校在学中の1999年1月~3月の間に何をしたいかを考えて、大まかに以下の様なスケジュールにしました:

期間予定
3月~6月アルバイトをして残りの期間に使う11月までのお金を貯金
6月中旬高校卒業
6月後半~8月(高校同級生と)アメリカ旅行
9月 ~11月近辺の国に滞在(カナダ、南米)
12月~1月アメリカへ戻り、日本帰国準備
1月日本帰国
2月~3月アルバイト、日本観光

また、スケジュールを組んだ根拠は、以下の通りです:
・小学校の頃から付き合いのある友達とのアメリカ旅行
・欧米以外の国へ行ってみたいという思いから南米(主にメキシコ)での長期滞在
・大学前に日本をある程度知りたいため、日本観光

アメリカ国内を旅行中は、1週間ほど実家に戻り、のんびりしていた期間もありました。

ギャップイヤー期間中に具体的に何をしていたのか

ここでは、期間別に僕が何をして、どんな経験を得ることができたのかを記載します。

1999年3月~6月

アメリカの高校の最後の数か月は、試験も終わり、授業の数も少ないため、ギャップイヤー期間中に必要なお金を貯めるため、日本食料品店でアルバイトに集中。

6月後半~8月

ニューヨークからフロリダまでを車で移動したり、見知らぬ人から家やパソコンまで借りたりと、
全てを自分たちでアクションを起こして、積極的に旅をする。

当時は1990年代の終わりで、アメリカの経済も勢いがあった時期。空港で話しかけられたHPの社員さんは、これからIT業界は大きく伸びるから、大学ではITを学んだ方が良いとアドバイスをもらった。このアドバイスを受け、進学が決まっていた情報系の大学を選んだ自分の判断は間違っていないことを確信。

9月~11月

一人でカナダと南米(主にメキシコ)を旅行。実際にカナダにいたのは、2週間ほどで、その後はメキシコのカンクン周辺に滞在。

カンクンでは最初、Holiday Innに1週間ほど滞在予定だったが、運がいいことに、住み込みでアルバイトをさせてもらえることになり、最後までHoliday Innに住み込みしながら旅行客や現地の人と交流を深める。

普通の従業員同様の待遇だったため、休みを取って更に南へ旅行に行ったり、他のHoliday Innに格安で泊まることができた(日本語と英語ができると、日米の観光客に対応できるため、ホテルとしてもお得)。

ホテルで、フロントやドアアテンダントなどを経験していると、普段会うことのできない人たちと接することができるため、良い刺激を受けた。特に若い人には、お客様から話しかけてくれるため、人生のちょっとしたアドバイスや時にはその人の名刺ももらえた。

例えば、ウォールストリートで働いていた人からのアドバイスでは、どこで仕事をするか、よりも、どの分野で仕事をするかの方が重要など。伸びている分野で仕事をすれば、それなりのお金が入るが、衰退している分野で働けば、同じ時間を働いても、稼ぎは少ないことを教えてくれた。

12月以降

12月以降は、実家に戻る。日本への帰国準備をして、日本に戻る。その後は、日本観光やアルバイトをして、大学生活が始まる前に、日本の生活に慣れる様にした。

こんなギャップイヤーの過ごし方はダメ

ギャップイヤーをどう過ごすかは、本人の自由ですが、数か月~1年というまとまった期間を自由に使える機会は、長い人生の中でも、なかなかありません。

以下の様な過ごし方は、NGだと思います。

家に引きこもる

1年間寝て過ごすと、廃人になります(笑)。高校卒業、大学試験合格までのストレスから解放された、という意味で、1か月ほどのんびり過ごすのであれば良いと思いますが、ずっと家に引きこもることはよくありません。

ゲームに集中する

こちらも廃人になります(笑)。大学の夏休みでも満喫できることは、基本しない方がよいです。

人と交流しない

高校卒業までは、大人との接点が限られているため、自分よりも年上の人の意見を聞く機会はあまりなかったと思います。旅行やアルバイトなどを通じて、自分よりも少し上の年齢の人たちと交流したり、更に上の年齢層の人と交流すると、人生の考え方が大きく変わります。

ギャップイヤーを経験した結果

僕は、ギャップイヤーを経験した結果、色々な経験を積みたいと常に考える様になりました。社会人になった後も挑戦を続けており、個人の人生やキャリアへ長期にわたってポジティブな影響を与えていると思います。

具体的には、

  • 大学在学中は書籍を2冊共著し、ゼミから出版
  • 就職後も更に1冊出版
  • マレーシア事業立ち上げに関わる。その後、3年以上、マレーシアに滞在。
  • 更なるキャリアを求めて30代後半で転職

などです。

大学生活中に、1年間取得する場合、1年留年する様な形になりますが、就職する側からしても、ギャップイヤーで貴重な経験をしてきた人材は欲しいはずです。そのため、ギャップイヤーを取れる大学に進学している場合は、経験するべきだと思います。また、大学によっては、補助金を出してもらえる場合もあるので、ギャップイヤーを取得する前に調べるとよいと思います。

以上です。

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