こんにちは、ケニーです。
EDMの天才Avicii(本名:Tim Bergling)の死後、初めてリリースされた曲「SOS」。
Aviciiの遺族の意向により、当時作成途中だった楽曲のうちの一曲を完成させたものです。
Aviciiは、過労・ストレス・プレッシャーにより、この世を去りました。
彼の人生の苦悩を描いた曲「SOS」が誕生するまでの秘話を紹介します。
なお、隠れた名曲「Sunset Jesus」についてはこちらからどうぞ。
未発表の名曲「We Burn(Faster Than Light)」についてはこちらからどうぞ。
AviciiからのSOS
Aviciiは、21歳で急性膵炎、24歳で胆のう・虫垂破裂、26歳で健康上の不安によるツアー活動引退など、常に不調と戦う人生でした。
2018年4月20日にオマーンで亡くなった時、仕事仲間からは、当時はその様な傾向は見られなかった、との証言があります。
しかし、SOSの歌詞からは、苦しい想いとそこから逃げるために麻薬を使っていたこと、本当は穏やかな生活を望んでいたことが分かります(歌詞の和訳版は後述)。
Aviciiの家族からのコメント(一部抜粋)
Our beloved Tim was a seeker, a fragile artistic soul searching for answers... he could not go on any longer. He wanted to find peace. 翻訳:Timは、探究者でした。繊細なアーティストの心を持ち、常に答えを探していました…が、これ以上進めなくなりました。彼は安らぎを求めたのです。
SOS完成まで
「SOS」は、Aviciiの死後、初めてリリースされた曲です。
Aviciiが生前、完成できなかったものを残された家族やスタッフが完成させました。
AviciiのMIDI(演奏情報)を「そのまま」、Aviciiのメモも含んだ状態で回収できたことは奇跡だ、と 二人のプロデューサー(Albin NedlerとKristoffer Fogelmark)はいいます。この二人は、「Pure Grinding」にも関わったAviciiと馴染みのあるプロデューサーです。MIDIはそのまま楽曲に反映されています。
SOSのボーカルは、Aviciiの「Wake Me Up」や「Liar Liar」で共演したAloe Blacc(アロー・ブラック)。
Aviciiが生前、 2人のプロデューサーと作曲していた際に、Aloe Blaccの採用を希望していたため、「共演」が実現。
Aloe Blaccは、自身をボーカルに採用したいというAviciiの想いを聞き、「光栄だ」と感じた、とのこと。
YouTube動画「Avicii - The Story Behind "SOS" ft. Aloe Blacc」で語っています。
SOSは、1999年に流行したTLCの名曲「No Scrubs」から一部メロディーを取っています。No Scrubsの作曲者は、SOSのクレジットに入っています。
Aviciiの楽曲共演者の話
Youtubeに上がっている複数の公式動画が、繰り返し「Aviciiのビジョン」という表現を使用しています。Aviciiに敬意を抱き、彼の楽曲に対する想いとビジョンをそのまま作品にしたい、という想いが感じ取れます。
Aloe Blaccは、YouTube動画「Avicii - The Story Behind "SOS" ft. Aloe Blacc」の中で、SOSは、Aviciiの中の(孤独と麻薬との)戦いを描いたものだといっています。この曲を通して、同じ経験をしている人たちが素直に助けを求めてくれれば※、とも語っています。
※Aviciiのご両親は、自殺を防止するための財団「Tim Bergling Foundation」を立ち上げています。現在は、自殺防止以外にも、環境問題や絶滅危惧種の保護といった活動にも取り組んでいます。
繰り返しになりますが、プロデューサーの2人は、AviciiのMIDIをそのまま回収できたのは奇跡だ、といっています。
Aviciiの音源は、同じYouTube動画の中で聞くことができます。以下は、AviciiのMIDIを再生しているところ。
ABC News社のYouTube動画「Avicii's last days and lasting legacy in music」では、Aviciiの死後、発表されたアルバム「Tim」について深堀しています。SOSもこのアルバムに入っています。
共演したプロデューサーやアーティストの中には、「当時はTimが悩んでいたことが分からず、歌詞の意味も分からなかった。
しかし、Timの死後に改めて歌詞を見て、何をいっているか分かった」、という方もいます。
SOSの歌詞和訳
最後に、SOSの和訳と一部歌詞の説明を載せます。
Can you hear me SOS
このSOSが聞こえないか
Help me put my mind to rest
心を落ち着かせたいんだ、助けてくれないか
Two times clear again I’m acting low
(酒やドラッグを)2回乗り越えたけど、もう一回やってしまったよ※
※Aviciiは、飲みすぎ+ドラッグによる影響で、
- 2012年に急性膵炎
- 2014年に胆のう・虫垂破裂
を発症。
「2回」はそのことを指しています。Aviciiは、これとは別に2回、自殺を図っています。そのことだ、という方もいます。
A pound of weed and a bag of blow
1パウンドのマリワナと一袋のコカインをね。
I can feel your touch picking me up from the underground
地下から救い出してくれる君の愛を感じるよ
I don’t need my drugs
もう麻薬なんていらない
We could be more than just part time lovers
僕らはきっと 束の間の恋人以上の関係になれるよ
I can feel your touch picking me up from the underground
地下から救い出してくれる君の愛を感じるよ
I don’t need my drugs
もう麻薬なんていらない
We could be more than just part time lovers
僕らはきっと 束の間の恋人以上の関係になれるよ
We could be more than just part time lovers
僕らはきっと 束の間の恋人以上の関係になれるよ
We could be more than just part time lovers
僕らはきっと 束の間の恋人以上の関係になれるよ
I get robbed of all my sleep
眠れなくなっちゃうよ
As my thoughts begin to bleed
考えがクスリの方にいっちゃうとね
I'd let go but I don't know how
この考えから解放されたいけど、やり方が分からないよ
I don't know how but I need to now
やり方が分からないけど、今すぐにでも解放しなくては
I can feel your touch picking me up from the underground
地下から救い出してくれる君の愛を感じるよ
I don’t need my drugs
もう麻薬なんていらない
We could be more than just part time lovers
僕らはきっと 束の間の恋人以上の関係になれるよ
I can feel your touch picking me up from the underground
地下から救い出してくれる君の愛を感じるよ
I don’t need my drugs
もう麻薬なんていらない
We could be more than just part time lovers
僕らはきっと 束の間の恋人以上の関係になれるよ
I can feel your touch picking me up from the underground
地下から救い出してくれる君の愛を感じるよ
I don’t need my drugs
もう麻薬なんていらない
We could be more than just part time lovers
僕らはきっと 束の間の恋人以上の関係になれるよ
(We could be)
(僕らはきっと)
We could be more than just part time lovers
僕らはきっと 束の間の恋人以上の関係になれるよ
(More than, more than, yeah, more than lovers)
(束の間の恋人以上の関係に)
We could be more than just part time lovers
僕らはきっと 束の間の恋人以上の関係になれるよ
Can you hear me SOS
このSOSが聞こえないか
Help me put my mind to rest
心を落ち着かせたいんだ、助けてくれないか
話は変わりますが、YouTubeプレミアムのサブスクリプション代を安くする方法があることをご存じでしょうか?
詳しくは「YouTube Premiumを安く入る方法」で説明していますので、もしよければどうぞ。
以上です。◢ ◤